女子の五輪種目採用が濃厚に!

 女子レスリングの五輪種目採用が濃厚となった。現在、国際オリンピック委員会(IOC)の理事会がモスクワで行われているが、取材のために現地入りしている日本レスリング協会広報委員のビル・メイ氏(共同通信社記者)がIOCのギルバート・フェッリ競技部長へ取材したところによると、同部長は「IOCの理事会は、すでに2004年アテネ五輪における女子レスリングの採用を原則として決定している」とコメント。その理由として、すでに世界選手権を13度開催していることを挙げ、「IOC理事会は女子レスリングを五輪種目へ入れるべきと考えている」と話した。

 ただ、これまで報じられてきた通り、参加選手枠の問題が残っているという。フェッリ氏は「国際レスリング連盟(FILA)が、シドニー五輪のレスリング枠の320選手の中に女子を入れるというのなら、何の問題もない。もし選手枠の拡大を望むなら、FILAとIOC理事会とで交渉することになる」と話した。また「女子の採用は、フリースタイルかグレコローマンの削除を意味するものではない。女子採用の決定は9月になるだろう」と強調した。

 これらのコメントからして、IOCはFILAに対し、女子レスリングの採用を強烈に推し進めることが予想される。最終的にレスリングの参加枠が320選手のままであっても、女子の採用がかなり濃厚になったと考えられる。

 


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