世界選手権に条件付き参加を決定



 日本協会は10月14日、国体開催地の仙台市で臨時理事会を開き、米国同時多発テロ事件の影響で、延期開催となったフリースタイルと女子の世界選手権(11月22−25日、ブルガリア・ソフィア)、およびグレコローマンの世界選手権(12月6−9日、ギリシヤ・パトラス)の条件付き参加を決定した。

 国際レスリング連盟(FILA)が世界選手権大会の開催地の決定に際し、VISAの発行と安全に万全を期することを条件に決定していることと、代表選手が世界選手権へ向けて厳しい強化に取り組んでいることから、次のことを条件に世界選手権に参加する。

 (1)代表選手個人の意思を尊重し、個人の意思で参加する。

 (2)安全対策として、保険をかけることと、渡航の安全なルートを十分に研究すること。

 (3)FILAおよび開催地に対し、安全に開催されるかの情報を収集し、確認すること。

 (4)外務省の危険情報を参考に、万全の体制で参加できるよう協会事務局の体制を強化する。

 また、ことし初めて開催される女子レスリングのワールドカップ(大陸代表国別団体対抗戦=11月3〜4日、フランス・レバロイス)にも、同様の条件で参加を決定した。

 このほか、女子レスリングが2004年アテネ五輪から正式に加わることに際して決められるフリースタイルとグレコローマンの7階級と女子の4階級の内容(何kg級にするか)について、FILAに提案するため、専門委員会の代表者によって検討委員会を設置することと、韓国とアジア諸国と連携して取り組むことを決定した。

 FILAは、来年10月にモスクワで行われる総会で各スタイルの階級とアテネ五輪の出場資格について決定し、2003年1月1日から発効することとしている。



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