「この感動をアテネで」…山本聖子


 山本聖子選手の話 うれしいです。途中リードされましたが、攻めないで負けるより、攻めて負けた方がいいと思って攻め続けました。最後のタックルは、きちんとポイントが入ったかどうか分かりませんでした。途中の判定に不満はありますが、攻め続けていたわけではないので、文句は言えません。もっと攻めなければダメだったと思います。

 決勝の相手はワールドカップでも接戦した相手です。その時は力につきあってしまいました。今回は、それがなかったです。国内で2敗していますが(伊調馨、吉田沙保里)、ここという時には負けません。あの黒星をいい方向に持っていきました。

 まだ特別にオリンピックは意識していませんが、日の丸を見て君が代を聞いた時、この感動をアテネで味わえるかも、と思いました。マークがきつくなるし、他国のレベルアップが予想されますが、どんな状況になっても頑張りたいと思います。

 
日本レスリング協会・福田富昭専務理事の話 山本の優勝は予想通り。国内では負けていたが、ここ一番に強い選手だかた信頼していた。ただ、他国のレベルアップは気にかかる。確実に日本に追いついている。もちろん、どんな状況であっても、君が代を聞いた感動をアテネで味わう。勝ちに行く。そのため、国際大会を日本で開き、世界選抜の合宿を日本でやり、他国を徹底的に研究することでレベルアップをはかる。




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