村田知也が決勝T進出…世界グレコ選手権第1日(午後)



 グレコローマンの世界選手権は12月6日、ギリシア・パトラスで開幕。4階級の予選リーグが行われ、54kg級の村田知也(日体大)が2勝し決勝トーナメント進出を決めた。次のインド戦に勝てば8位以内を確保する。しかし他の3階級はいずれも予選リーグ敗退。

 日本選手の成績は下記の通り。


 【54kg級】村田知也(滋賀・日野ク)=27選手出場

2回戦 BYE

3回戦○[3−0] Anders Nyblom (デンマーク)
 
【経過】押し合いで、両者とも腕取りを狙うが、ともに決定力不足。村田が先にパシーブを取られるが、パーテールポジションを守って0−0。2分8秒、村田がパッシブを取り、ローリングで2ポイント。第2ピリオドは同じような腕の取り合い。中盤に村田がパッシブを取り、ガット・レンチで3−0りーどを広げ、そのまま逃げ切った。
 村田は 「とりあえず1試合、1試合を大事にします」と話し、自分が決勝リーグに進出した意識を見せなかった。出場選手数の関係でまだベスト8入りとはならず、準々決勝の前の一試合(予備トーナメント)では「決勝トーナメントとなりません」と気を引き締めた。

 ※村田は決勝リーグに進出


 【63kg級】飯室雅規(自衛隊)=33選手出場

2回戦 BYE

3回戦 ●[Tフォール、2:13=0-11] Kim In-Sub(韓国)
 
【経過】相手は58kg級の98・99年世界王者、シドニー五輪の銀メダリスト。1階級上げてきたとはいえ、実力差があった。開始10秒でバックを取って、すぐローリング。浮き落しで3点を加え6−0。さらにガット・レンチとニア・フォールで9−0とし、最後は胴タックルで11−0とした。

 ※飯室は予選リーグ敗退


 【76kg級】菅太一(日大)=34選手出場

2回戦  BYE

3回戦 ●[Tフォール、2:04=0-11] Marko Yli-Hannuksela (フィンランド)
 
【経過】押し合いのあとの1分8秒、菅がパシーブを取られ、ローリングで2失点。バック投げで0−3とされ。再びガット・レンチ。さらに5+1点のリフト技を受け、あっと言う間に0−11。

 ※菅は予選リーグ敗退


 【97kg級】森角裕介(日体大)=31選手出場

3回戦 ●[2-4=7:51] Cedric Theval(フランス)
 
【経過】体力差があった森角だが、よく粘った。第1ピリオドの1分10秒と2分22秒にパシーブを取られ、ともにガット・レンチで0−2。第2ピリオドでは、またパシーブを取られたが、3点目は許さなかった。 5分9秒、またパシーブ。新ルールにより、パーテールポジションではなく、クリンチ状態からスタート。終了時間まで、森角がそのままの状態を守り、規定で1ポイントを獲得。1−2で延長へ。再びクリンチでスタートし、セバルが手を離して同点。森角はここでパーテールポジションで返すチャンスを得たが返せなかった。7分41秒にパシーブを取られ、返されて2−4とされた。

 ※森角は予選リーグ敗退



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