浜口京子(浜口ジム)が台東区民栄誉章を受賞




 アジア大会優勝、ワールドカップ優勝(団体優勝を含む)、世界選手権優勝と、女子レスリング史上初の3冠王に輝いた浜口京子(浜口ジム)が、生まれ育ち、今も練習を続ける地元・東京都台東区の区民栄誉章に輝いた。選考理由は「女子レスリング界で長年活躍。数々の連勝、連覇記録を打ち立てた功績と、今年度のアジア大会・世界選手権での活躍により、区民に明るい希望を与えるとともに“台東区”の名を広く世間に広めた」。

 12月9日、台東区役所で授与式が行われ、飯村恵一区長から表彰状、表彰楯、副賞としてロンジンの時計を贈られた。浜口は「この度はこのような名誉ある賞をいただき、うれしい限りです。台東区浅草で24年前に生まれ、育ち、そして今も浅草で練習しながら毎日を過ごしています。台東区から羽ばたき、世界の頂点に立つことができました。2年後のアテネ・オリンピックで金メダルを取れるよう努力を重ねていきますので、応援よろしくお願いします」とあいさつした。

 招かれた父・アニマル浜口氏は感慨深げに「コーチとして、親として、娘がこのような素晴らしい賞を地元でいただけたことがものすごくうれしいです。住まわせていただいた上に、こんなにも応援していただいて…。京子は世界選手権のあと、パワーでも、メンタル面でもさらに上がってきています。来年ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで行われる世界選手権、2004年のアテネ・オリンピックヘ向けて、よりいっそうパワーアップします。次の全日本選手権(12月21〜23日、東京・代々木第二体育館)で新たなスタートがうまく切れればればと願っています。これからも身を引き締めて練習していきます」とコメントした。

 集まった記者たちから天皇杯・全日本選手権への豊富を尋ねられた浜口は、目を輝かせながら「アジア大会、ワールドカップ、世界選手権と3つ続けて金メダルを獲得して臨む国内での大会。ワールドカップで傷めた鼻のケガの回復も順調で、もう全く気になりません。体調もモチベーションも充実しています。さらにまた強く変わった浜口京子を見てもらえるよう、全力を尽くしてがんばります。台東区の皆さん、そして日本全国の皆さん、これからも応援よろしくお願いします」と、力強く優勝宣言した。(取材・文:宮崎俊哉)



《前ページへ戻る》