中京女大で「アジア大会報告会・世界選手権壮行会」



 世界選手権を一週間後に控えた10月25日、名古屋市の名古屋マリオット・アソシア・ホテルにて中京女大および同付属高校選手のための「2002アジア競技大会報告会・世界選手権壮行会」が、愛知県レスリング協会主催、株式会社りプレ共催によって、300名を超す支援者を集めて盛大に行われた。

 中京女子大レスリング部の杉山三郎部長が、マットもなく芝生で練習していた創部当時の苦労話から坂本涼子選手が世界選手権金メダルを獲得した第1期黄金時代、栄和人監督を迎えて達成した史上最強の第2期黄金時代に至るまでの歴史を説明。栄監督が学園関係者の協力体制に対して感謝の意を述べたあと、吉田沙保里のアジア大会金メダル獲得シーンをビデオ放送。最終戦で韓国の選手にテクニカルフォール勝ちをおさめマットの上でバクチュウを見せるシーンになると、場内から一斉に拍手が沸きあがった。

 会食・歓談中、出席者が励ましの声をかけるとジャージ姿の部員たちがビール瓶を持ってお酌。和気あいあいとした雰囲気に続いて、11月2日から3日に行われる世界選手権に出場する5選手(7階級中)中京子選手、付属高校選手、OB(リプレ)が決意表明。部員自ら作詞した部歌を全員で感慨深く歌い、最後は中京女大レスリング部キャプテンで2年連続世界チャンピオンの坂本日登美(今回は手術のあとのため不出場)があいさつ。万歳三唱で閉幕した。

 なお、今回の報告会・壮行会とアジア大会での活躍の模様は、11月14日の「ズームインスーパー」(日本テレビ系)で放映される予定。(取材・宮崎俊哉)


《世界選手権へ向けての決意》

 
44kg級・野口美香選手「去年の全日本選手権以来、たくさんケガをしましたし、たくさん泣きました。みんなに支えられここまできましたが、泣いた分だけ初めての世界選手権でがんばって金メダルを取ってきます」

 
51kg級・伊調千春選手「私たちのためにこのような盛大な会を開いていただいて、本当にありがとうございます。世界選手権は初出場なので緊張と不安があります。でも、全力を尽くしてがんばりますので応援してください。ありがとうございました」

 
55kg級・吉田沙保里選手「世界選手権は初出場なので、とにかくうれしいです。世界のマットで自分のレスリングができるようがんばります。オリンピックの金メダルにつながるよう戦ってきますので、応援よろしくお願します」

 
59kg級・岩間怜那選手「世界選手権は今回で3回目。思う気持ちはただ一つ。絶対に金メダルを取って帰ってきます

 
63kg級・伊調馨選手「応援ありがとうございます。今度皆さんにお会いするときは、銀色ではなく金色を見せたいと思います。今日は本当にありがとうございました」



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