女子の好成績で強化補助金が倍増へ




 釜山アジア大会で、3階級に出場し「金2、銀1」の好成績を残した女子が、日本オリンピック委員会(JOC)の「ニッポン復活プロジェクト」(仮称)の指定種目となる可能性が大きいことが、10月10日までにJOC役員の証言で明らかとなった。同プロジェクトはスポーツ振興くじ(toto)を財源として来年度から実施されるもので、指定種目に対して最高で年間数千万円の強化費が配分される。

 JOCはアテネ五輪でメダル獲得の可能性の高い種目を重点的に強化する方針を打ち出している。

 また、昨年の世界選手権で4位となってJOC規定の持ち点が「2点」で強化指定の「エリートB」だった72kg級の浜口京子(浜口ジム)は、今回の優勝で3点が加わり合計が「5点」へ。55kg級の吉田沙保里(中京女大)は昨年の世界選手権には出ていないが、今回の優勝によって「4点」を獲得。ともに強化指定最高ランクの「エリートA」となり、月額20万円の個人強化費を支給されることになる。ただし、来月の世界選手権で成績が悪い場合には減点となるので、この場合はBランク、あるいはランク外とされてしまうので、もうひと踏ん張りの奮起が必要となる。

 【注】浜口選手と吉田選手の加算得点が違うのは、同じ優勝でも、持ち点のある選手には「1〜4点」が加算され、持ち点「0」の選手には「4点」が加算されるため。なお、アジア大会は優勝選手のみの得点になるので、2位の伊調選手は該当しない。(最終的に決定するのはJOCであり、以上のランクづけは自動的に決まるものではありません)



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