【特集】世界グレコ選手権日本代表の話



 55kg級・村田知也(初戦に1点差で負けたトルクメニスタン選手が2位へ)「負け惜しみじゃなく、強くはなかったですよ。戦い方ひとつで上までいけるということはを再確信しました。油断というより、勝負どころの瞬発力にやられた。次の韓国戦はあきらめずに持ちこたえ、自分のペースで逆転できた。自分も世界2位の力があると思い、頑張ります」


 60kg級・笹本睦選手(決勝トーナメント1回戦でウズベキスタン選手にTフォール負け)「大会前は自信があっただけに、負けて、しかも内容が悪かったのはショックだ。グラウンドのディフェンスが悪くて取られたわけだけど、自分としてはグラウンドの防御はできているとずっと思っていた。遠征の時もそれで結果を残せてきた。今回はできなかった…。失点は去年の方が多いけど(注・これは笹本の勘違い。昨年は計10失点で、ことしは計12失点)、ことしの方がショックは大きい。リフトで投げられたことなんて、いつ以来だろうか。オリンピック(優勝したナザリアン戦)のあと、投げられたことあったかな? ただ、練習の道筋は間違っていないと思うので、このままでやっていきたい。オリンピックでは勝ちます」


 66kg級・飯室雅規(2試合目はフルタイムの判定負け)「2試合目は粘って延長までもつれることができた。内容的には自分の力を出せたと思う。ただ、1試合目は相手のペースにはまってしまった。得ることはあったので、アジア大会へ向けての手ごたえは感じた。パワーが足りないので筋力トレーニングに力を入れたい」


 74kg級・永田克彦(1勝1敗)「やっている時に思ってはいけないんだけど、まだ74kg級の筋力になっていないことが分かった。2年近くはかかるかも(今は9ヶ月目)。今回、パッシブは1度も取られていないので戦い方を変える必要はないと思うが、組み合った瞬間、まだパワーの差を感じた。グラウンドでポイントを取れないのも、それが原因と思う。74kg級としての筋力をつけ、相手の力を利用して攻撃するような技術を覚えれば、いいところへ行けると思う。日本では敵なしにならなければ駄目ですね。上の階級の選手と練習しても負けないくらいでなければならない。アジア大会まで気持ちをゆるめないでやる。レスリング人生も、あとそう長くはない。すべてをかけてあと1年頑張る。燃え尽きるまで悔いの残らないようにやる」


 84kg級・松本慎吾(イェルリカヤ=トルコ、五輪V2=に善戦)「力負けはなく、スタンドでも押し負けなかった。今のままで強化していき、俵返しでポイントを取れるようになれば絶対に勝てるところまでいく。あと1年、全力でがんばる」


 96kg級・森角裕介(3戦3敗)「力を出せなかった。すべて話にならなかったが、やはりパワー負け。ウエートトレーニングをしっかりやって、0からのスタートです」





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