【特集】吹田市民教室が地元大会を制する




 第19回全国少年選手権は、昨年に続いて吹田市民教室が制し(11人以上の部)、地元開催を飾って通算16度目の栄冠を勝ち取った。ことしから指揮をとった伊藤順次監督(中大出=写真右)にとっては記念すべき初優勝。「100点満点のうち50点は絶対に行くと思ったが、70点の自信はなかった。80点は出来すぎ」と喜びを話した。
 
 吹田教室のコーチを引き受けてから、週5回、どこかの教室に顔を出した(同教室は市内の4か所で練習している)。プライベートな時間はほとんどとれないといっていい。それだけに初めて重責を背負って臨む大会で、周囲の期待にこたえることができ満足感でいっぱいのようだ。レスリングに追われる生活だが、「この生活、楽しいで好きですから、しばらく続けますよ」と言う。ことしは5年生の成績がよかったので、来年の優勝にはかなりの自信を持った様子だ。

 所帯が大きくなれば、レギュラー選びも大変だし、それをめぐってあつれきも出てくる。監督ともなれば、単にマット上の指導だけをしていればいいというわけではない。それでも、レスリングを指導する楽しさや勝つ喜びを捨てることはできない。「保護者ともしっかりと話し合います。レギュラー選びは大変だけど、優勝はその選手の力だけではなく、保護者を含めてチーム全員の力ということを分かってもらえるようにがんばりたい。最大多数の最大幸福を求めることが大事。来年へ向けてもがんばります」と話した。

 地元優勝を飾れたのは、同教室の押立吉男代表にとってもこの上ない喜び。「来年の区切りの20回大会でも優勝を飾り、その次はV20を目指したい」と、こちらの方もレスリングから離れられない生活が続きそうだ。


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