【特集】世界チャンピオン、坂本日登美からのメッセージ




 世界チャンピオン坂本日登美からのメッセージ 皆さん、お久しぶりです、坂本日登美です。1月11日にヒザの手術をしてからちょうど5カ月。順調に回復してきました。上半身のトレーニングは手術直後からやっていますが、5月の全日本合宿からランニングもでき、今では平坦な道なら30分ぐらい走れるようになりました。ダッシュも50パーセントぐらいならやってもいいと先生から言われています。軽い打ち込みもやっていますが、来月になって手術から半年経てば、スパーリングも始める予定です。もう、それまで待ち遠しくて。早く時間が過ぎればいいと毎日願っています。

 手術を決意したときから今年の世界選手権出場はあきらめていましたが、開催が1 カ月延びて11月になったので、この調子なら行けるかなと思っています。階級区分が変わりましたが、世界選手権は51kg級で行きたいと思います。普段は57kgぐらいですが、ちょっと練習すると56kgになるので、本格的に練習できれば問題ありません。世界選手権後はさらに体を絞って、12月の全日本選手権から48kg級にして、オリンピックへ…、なんて考えています。

 まずはしっかりヒザを直すこと。オリンピックのためには1 年間休んでも仕方ないと考えて手術に踏み切ったので、焦らずじっくりと復帰を目指します。上半身を徹底的に鍛えることができてパワーがついたし、人の試合を見ることでレスリングをあらためて勉強することもできました。手術したこと、それによってスパーリングができなかったり、試合に出られなかったことを、必ずプラスにしたいと思います。

坂本日登美は必ず復活します。以前よりもっともっと強くなってマットに戻ってきますので、待っていてください。また、応援よろしくお願いします」

(6月12日、全日本女子合宿中に取材。構成/宮崎俊哉)



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