【特集】浜口京子インタビュー…女子参考試合から




 女子72kg級の浜口京子(浜口ジム)も、3年ぶりの世界一奪還に向けて順調に強化を続けている。4月の「ジャパンクイーンズカップ」、2度の参考試合とも圧勝。国内では敵なしの浜口に聞いた。(聞き手・宮崎俊哉)


宮崎 第2次強化合宿が始まりましたが、体調はいかがですか。

浜口 今年は4月のクイーンズカップ以降、5月も今回6月の合宿でも代表選考試合があり、ずっとコンスタントに試合が続いているので、それに合わせて体調を整えているのがいいんだと思います。

宮崎 負傷しているところは?

浜口 ありません。

宮崎 72kg級では圧勝が続いていますが、それでも代表選考試合に合わせて毎回体調を整えているんですか。

浜口 ハイ。試合では何が起こるかわかりませんから。

宮崎 誰が相手でも全力で立ち向かうと。

浜口 ええ。道場の代表、家族の代表として合宿に参加し、試合に出ているわけですから、自分ができることを精一杯やって臨んでいます。

宮崎 今日 (6 月12日) の試合前、大きな声を出して息をあげていましたが。

浜口 試合時間が近づいてきたら、自然と声が出ました。いつも通りのことしたら、気持ちも落ちついて。

宮崎 前回の合宿から、浜口コーチ (父・平吾氏、アニマル浜口ジム会長) が同行されていませんが、不安などはありませんか。

浜口 ずっと父と一緒でしたが、一人で合宿に参加し、試合することで、いい意味で切羽詰まった気持ちが沸いてきました。一人でも固さがとれて、リラックスできています。

宮崎 この1 年、自分自身変わったと思われる点は?

浜口 精神的にまた成長したというか。ガムシャラではなく、落ちついて一番いい状態を自然に探しているというか。

宮崎 世界選手権への意気込み、目標を聞かせてください。

浜口 最終目標は、やっぱり2年後のアテネ・オリンピック。それが自分自身の励みになっていると思います。まずは今年の世界選手権とアジア大会です。アジア大会は初めての大会なので、ぜひ出場したいですね。周りの多くの人が「応援に行くよ」と行ってくれています。それに来年ニューヨークのマジソン・スクエ・ガーデンで世界選手権ができることも、大きな心の支えになっています。去年はテロ事件で中止になってしまいましたが、MSGは憧れですから。まあ、今の一番の目標はケガをしないこと。そのために、自分自身しっかり体の管理をしないといけないと思っています。

宮崎 今年はやれそうですね。

浜口 ハイ。いまは選んでいただければどんな大会でも出場したいし、誰とでも試合がしたい。スパーリングも。そんな気持ちでいっぱいです。ぜひまた応援したください。よろしくお願いします。






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