カート・アングル(米国)がアテネ五輪へ復帰宣言



 1995年世界選手権および1996年アトランタ五輪のフリースタイル100kg級の金メダリストで、その後プロ入りし、最大手団体のWWE(旧WWF)のエースの地位を確保しているカート・アングル(米国)が、地元テレビのインタビューで「2004年アテネ五輪を目指す」と答えた。アングルは「私はまだ年をとっていない。肉体的に絶好調である。次のオリンピックでも、まだ34歳である」とコメント。WWEも全面的に協力することを表明している。

 レスリングは1992年にプロアマがオープン化され、プロ選手もオリンピックを狙うことが可能となった。グルジアやベラルシアなど旧ソ連では、早くからプロで戦った選手が五輪に出場していた。米国でもランディ・クトゥアー、ダン・ヘンダーソン、マット・リンドランドなどが双方でファイトを展開。世界選手権出場を果たし、リンドランドは五輪にも出場した。

 今回は世界および五輪王者の復帰だけに、プロ選手による初の金メダルの可能性も出てくる(注・アレクサンダー・カレリン=ロシア=も98年に日本でプロ格闘技団体「リングス」に参戦し、その後、世界王者に輝いたが、五輪では金メダル獲得に失敗している。またプロ・ファイトはその1試合であり、本格的なプロ・ファイターとは呼べなかった)





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