【特集】「ジャパンクイーンズカップ2002」優勝選手ほかの声



 
46kg級優勝:野口美香(中京女大)「2週間前の練習で右手の甲にヒビが入ってしまったが、何が何でも出場するという気持ちだけでした。昨年12月の全日本選手権では、清水美里さんに勝って決勝戦まで行ったのに、(吉村相手に)ケガで途中棄権でしたから、手なんか折れてもいいから出たい、勝ちたい、ただそれだけでした。世界でやっていく自信はあります。目標はアテネ五輪の金メダルです」

 
51kg級優勝:伊調千春(中京女大)「優勝した瞬間は胸にこみ上げて来るものがありました。東洋大でお世話になった方や、受け入れていただいた中京女大の方に感謝したいと思います。期待に応えることができて、ホッとしています。いろいろ悩みましたが、夢をかなえるための決断。選手生活はあと何年もないと思うので、新しい環境でいいレスリングをしたいと思います。明日(4月8日)は入学式なので、うれしいことが重なりました」

 
55kg級優勝:吉田沙保里(中京女大)「山本(聖子)先輩は目標でしたから、うれしく、最高の気持ちです。昨年12月の全日本選手権で泣いた悔しさを忘れず、とにかく練習しました。緊張したら動けなくなるので、勝ちたいけど、勝つとは思わずに戦いました。第2ピリオドに入って相手が焦っているなとわかったので、勝てると思いました。冷静でしたね。今までは2−0で勝っていても、最後にタックルを決められたりするとすぐに諦めていましたが、自分自身に『自分が一番』と言い聞かせながら行きました。課題はタックルの入り方。もっともっと練習します。世界へ行きたいです。世界選手権で勝って、アテネ五輪を目指します」

 
55kg級2位:山本聖子 (日大)「体調は悪くなかったです。決勝戦は、別に油断していたわけではないですが、何も考えずにタックルに入ってしまって…。階級が変わったことの影響ありません」

 
山本美憂(山本聖子の姉)「聖子は攻撃がワンパターンでしたね。ただ前に出て攻めて、下がっての繰り返しでは勝てません。相手は動いてくるんだから、それ以上に動いて攻めないと。差したり、いないしたり、前へ出たり、横に動いたり」

 
59kg級優勝:岩間怜那(潟潟vレ「最終的に55kg級にするか、63kg級にするか、正直まだ迷っています。今回は59kg級に出場しました。大学を卒業して一人暮らしを始めて1 カ月、楽しくやっています。一人もいいもんですね。全体のレベルが上がっているのを強く感じました。後輩たちもカンタンには負けてくれないでしょうから、この子たちを抑えなくては世界はない。笑いながらも、『負けられないわよって。課題は気持ち。『これだけ練習してきたんだからと自信を持ってマットに上がる、それができるようにがんばります」

 
63kg級:伊調馨 (愛知・中京女大付高)「新しい階級で優勝できてうれしいです。階級を上げたことで、とても不安でしたから。もっと自分からタックルに入らないとダメですね。オリンピック目指して、金メダル狙って。そのためには、日本でも世界でも勝っていけるように。精神的に強くなって、もっと積極的に戦えるようにがんばります」

 
67kg級:斉藤紀江 (ジャパンビバレッジ)「昨年12月の全日本選手権で優勝できてうれしかったので、今度もがんばりました。みんなに喜んでもらいたいと思って。全日本のときに、少しはレスリングができるようになったかなと思ったので、組み手の練習をいっぱいしてきました。それでも、前半は低く構えられても、後半は高くなってしまって。まだまだです。タックルももっと練習しないと。決勝戦で終盤点を取られたのは、ボーッとしてたから。アマイですね。目標は世界選手権。今年は必ず去年よりいい成績を取れるように練習します」

 
72kg級優勝:浜口京子(浜口ジム)「自分の力強いレスリングができて、うれしいです。気持ちが集中できました。100 点満点ですね。減量して試合に臨むのは心配でもあり、どうなるか楽しみでもありましたが、ベストの状態にもってこれました。7 年前の体重に戻って、生まれ変わったみたいです。初心に戻ることができて、何だか身も心も研ぎ澄まされたような。今度の体重変更は自分にとって有利。日本より、世界でもっと有利になると思います。世界選手権は、外国選手は2 日目になると体重が物すごく増えていますが、自分は体重が減ってしまうタイプなので、風が向いてきたなって感じです。八木 (淳子) さんは父と同じプロレスラーということで、戸惑いというか不安な気持ちが心の底にありましたが、試合になったら絶対勝ちたいという気持ちになれました。重量感のある選手で、体つきもしっかりしてました。72kg級にエントリーする人は、これからも全員ライバル。1 試合1 試合絶対勝つという気持ちで、オリンピックまで勝ち続けたいです」

 アニマル浜口(浜口京子の父)「75kgから72kgに変わったことで、練習内容もガラッと変わってきました。まだまだ強くなれますよ。世界で勝つためには、今日の試合は“ガ、ガ、ガーッ”と行って、一気に勝たなければダメだと言ってきましたが、それができたと思います。本人も自信がついたはず。今日は技を見せることがあまりできませんでしたが、タックル、ネルソン、ローリングが進歩して、技のパターンが広がっています。楽しみですね。いつでもバックに回って、連続技で3 ポイントとれるようになってきましたから。レスリングは強さですが、それにうまさが加わった。プロレスラーやプロの格闘家としての凄味を持っている八木さんが出場してくれたことには感謝しています。八木さんも京子と戦って、お互いプラスにればいいと思いますね。こうやってドンドン広がっていくのがいいですよ」

 
72kg級:八木淳子 (会田ビル=プロレスラー、プロ格闘家)「レスリングの練習を2週間して、7kg減量しました。浜口選手の力強さを感じました。負けた私が言うのも何ですが、練習していけばどうにかなると思います。でも、楽しかったです。また、レスリングには挑戦したいと思います。8月には総合格闘技の試合に出場する予定です」



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