【特集】無念の黒星にもめげない!…フリー96kg級・中尾芳広




 1ポイントに泣いた−。2度目の出場となった中尾芳広(エスピー・ネットワーク)は初戦(2回戦)を勝ち、予選3回戦でエンクチュヤ・ツビンシンツアー(モンゴル)に勝てば五輪出場資格という状況へ持ち込んだ。しかし1−1で9分間を終了。パッシブの差で無念の黒星。目の前にぶらさがっていた五輪のキップをつかめなかった。

 「本当に悔しい」と、絞り出すように話した中尾。しかし「僅差でも負けは負け。負けた原因がある。めげずに頑張ります」と気を取り直した。

 アフリカのナンビアが五輪出場資格を取り、ロシアが逃すという波乱もあった階級。残る2回の予選も決して楽ではないだろうが、「次のトライアルで必ずオリンピック出場権を獲得します」ときっぱり。今回の大激戦を無駄にしてはなるまい。



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