田南部力、池松和彦が五輪出場権獲得…世界選手権第2日(午前)
男子フリースタイルと女子の世界選手権第2日は9月13日(日本時間13日深夜〜14日未明))、各階級の予選3回戦が行われ、男子55kg級の田南部力(警視庁)と同66kg級の池松和彦(日体大助手)が予選リーグを突破して8位以内を確保。五輪出場資格(10位以内)を獲得した。
同74kg級の小幡邦彦(綜合警備保障)も予選リーグ2戦2勝で決勝トーナメント進出を決めて11以内を確保。五輪出場資格まであと一歩と迫った。しかし、ほかの4階級はいずれも1勝1敗で決勝トーナメント進出と五輪出場資格を逃した。
女子は6階級で決勝トーナメント進出を決め、51kg級の伊調千春(中京女大)と59kg級の山本聖子(ジャパンビバレッジ)は出場選手数の関係で準決勝へ進出する。
各階級の成績は下記の通り(細字は第1日の記録=既報)
【55kg級】田南部力(警視庁) 31選手出場
予選1回戦 ○[11−10] German Kontoev(ベラルーシ)
予選2回戦 BYE
予選3回戦 ○[4−1] Mikhel Japaridze(カナダ)
《経過》相手はグルジアからの移住選手。田南部がタックルで1点を取ったが、取り返され1−1で第2ピリオドへ。田南部はパッシブを取り、こん身の力でローリング。さらに残り1分の段階でタックルを決め、4−1として勝った。
【60kg級】太田亮介(警視庁) 40選手出場
予選1回戦 BYE
予選2回戦 ○[Tフォール、1:51=12-0] Lin
Chien-Liang(台湾)
予選3回戦 ●[1−4] Oyunbileg Purevbaatar(モンゴル)
《経過》昨年の世界2位の選手に対し、太田がタックルで1点を先制。しかし後が続かず、最後は1−4で敗れた。
【66kg級】池松和彦(日体大助手) 40選手出場
予選1回戦 BYE
予選2回戦 ○[フォール、1:47=8-0] Cory
Obrien(豪州)
予選3回戦 ○[4−0] Bayanjav Batzorig(モンゴル)
《経過》1点を先制した池松は、第2ピリオド、外無双で2点を加え優位に立った。最後に1点を加え、ベスト8入りを決めた。
【74kg級】小幡邦彦(綜合警備保障) 35選手出場
予選1回戦 ○[Tフォール、5:09=14-3] Hakki
Ceylan(トルコ)
予選2回戦 BYE
予選3回戦 ○[3−0] Eugen Preda(ルーマニア)
《経過》パッシブを取った小幡がローリングで2ポイントを先制。第2ピリオドの中盤にタックルでテークダウンを奪い3点目を加えて勝った。
【84kg級】横山秀和(秋田・秋田商高教) 36選手出場
予選1回戦 ○[4−0] Sergey Kolesnikov(イスラエル)
予選2回戦 ●[1-3=6:21] Magomed Kurugliyev(カザフスタン)
予選3回戦 BYE
【96kg級】中尾芳広(エスピー・ネットワーク) 36選手出場
予選1回戦 BYE
予選2回戦 ○[4−0] Yan Virin(イスラエル)
予選3回戦 ●[1-1=9:00] Tuvshintur Enkhuya(モンゴル)
《経過》第1ピリオドは0−0。クリンチでスタートとなった第2ピリオド、コイントスで負けた中尾がうまく組めずに警告で1失点。そのまま延長。再びクリンチとなり、今度は相手がうまく組めずに1−1へ。そのままのスコアで終了し、パッシブの差で相手の手が上がり、中尾はベスト8進出を逃した。
【120kg級】諏訪間幸久(クリナップ) 23選手出場
予選1回戦 ●[1−3] Otto Aubeli(ハンガリー)
予選2回戦 ○[8−0] Adrian Gilmore(アイルランド)
予選3回戦 BYE
◎女 子
【48kg級】坂本真喜子(愛知・中京女大付高) 29選手出場
予選1回戦 ○[3-0=6:03] Mayerli Karipa(ベネズエラ)
予選2回戦 ○[5−0] Nicoleta Badea(ルーマニア)
予選3回戦 ○[6−5]Lidiya Karamchakova(タジギスタン)
《経過》坂本がタックルなどで攻めるが、反撃も受け、3−2、4−3とスコアが動く。ここでローリングを受け瞬間的に4−5となったが、バックを取って5−5へ。最後は執念でタックリを決め、振り切った。
【51kg級】伊調千春(中京女大) 18選手出場
予選1回戦 BYE
予選2回戦 ○[フォール、1:55=4-0] Emese
Szabo(ハンガリー)
予選3回戦 ○[Tフォール、5:42=11-0] Alexandra
Demmel(ドイツ)
《経過》タックルで攻めてグラウンドでポイントを加える攻撃で第1ピリオドを4−0。そのままのペースで第2ピリオドも攻め、テクニカルフォール勝ち。
【55kg級】吉田沙保里(中京女大) 29選手出場
予選1回戦 BYE
予選2回戦 ○[Tフォール、4:16=10-0] Olga
Serbina(ベラルーシ)
予選3回戦 ○[フォール、0:38=3-0] Kitti
Godo(ハンガリー)
《経過》吉田はタックルを決めると、腕を取って体を返し、あっさりとフォールを決めた。
【59kg級】山本聖子(ジャパンビバレッジ) 14選手出場
予選1回戦 ○[フォール、1:19=9-0] Huang
Yu-Ning(台湾)
予選2回戦 BYE
予選3回戦 ○[10−1] Emily Richardson(カナダ)
《経過》山本が攻めあぐみ、タックルがきれいに決まらなかったが、3ー1で第1ピリオドを終了。しかし、このあと力の差を見せてポイントを重ね、10−1とした。
【63kg級】伊調馨(中京女大) 27選手出場
予選1回戦 BYE
予選2回戦 ○[フォール、1:45=10-0]Agoro
Papavasileiou(ギリシア)
予選3回戦 ○[4−0] Christiane Renee Legrand(フランス)
《経過》伊調の攻めはいつになく慎重だったが、第1ピリオドを2−0で終了。試合の主導権をにぎり、後半も1ポイントずつ獲得して難敵を振り切った。
【67kg級】斉藤紀江(ジャパンビバレッジ) 13選手出場
予選1回戦 ○[Tフォール、2:03=11-0]Martina
Zyklova(チェコ)
予選2回戦 ○[フォール、1:09=6-0]Jodeen
Marie Macgregor(ニュージーランド)
予選3回戦 ●[フォール、2:13=1-7] Kristie
Marano(米国)
《経過》先制の1点を取って幸先よかった斉藤だが、マラノの一本背負いで1−4。さらに、もう1度一本背負いを受け、そのままフォール負けとなった。
【72kg級】浜口京子(ジャパンビバレッジ) 23選手出場
予選1回戦 ○[3−0] Svitlana Sayenko(ウクライナ)
予選2回戦 ○[フォール、1:43=9-1] Sonika
Kalirman(インド)
予選3回戦 BYE