浜口京子が決勝トーナメント進出…世界選手権第1日(午後)



 男子フリースタイルと女子の世界選手権は9月12日午後(日本時間13日午前)、各階級の2回戦が行われ、女子72kg級の浜口京子(ジャパンビバレッジ)が1回戦に続いて勝ち、決勝トーナメント進出を決め7位以内を確保した。トーナメント1回戦(予備戦)の相手は、まだ確定していないが、01年世界チャンピオンのエディタ・ビトコウスカ(ポーランド)が有力。

 ほかの階級の女子は順調に勝ち進んだ。男子では、84kg級の横山秀和(秋田・秋田商高教)、120kg級の諏訪間幸平(クリナップ)とも1勝1敗となり、まだ確定していないが予選リーグ突破が困難となった。

 各階級の成績は下記の通り(細字は午前セッションの記録=既報済み)


 【55kg級】田南部力(警視庁)  31選手出場

予選1回戦 ○[11−10] German Kontoev(ベラルーシ)
予選2回戦  BYE


 【60kg級】太田亮介(警視庁)  40選手出場

予選1回戦  BYE
予選2回戦 ○[Tフォール、1:51=12-0] Lin Chien-Liang(台湾)

 
《経過》タックルで先制した太田が、またさきなどのグラウンド技を駆使してあっという間に12点差をつけた


 【66kg級】池松和彦(日体大助手)  40選手出場

予選1回戦  BYE
予選2回戦 ○[フォール、1:47=8-0] Cory Obrien(豪州)

 《経過》池松が積極的に攻撃し、またさきなでどポイントを加え、そのままフォール勝ち。

 


 【74kg級】小幡邦彦(綜合警備保障)  35選手出場

予選1回戦 ○[Tフォール、5:09=14-3] Hakki Ceylan(トルコ)
予選2回戦  BYE


 【84kg級】横山秀和(秋田・秋田商高教)  36選手出場

予選1回戦 ○[4−0] Sergey Kolesnikov(イスラエル)
予選2回戦 ●[1-3=6:21] Magomed Kurugliyev(カザフスタン)

 

 《経過》1点を取られた横山は相手のローリングをうまく乗って1−1。第1ピリオドの終了間際に1点を取られ1−2。第2ピリオドは両者ともポイントがなく、延長にもつれてクリンチの攻防。先に手を離した判定をめぐってビデオ・チェックになり、相手のポイントとなってしまった。


 【96kg級】中尾芳広(エスピー・ネットワーク)  36選手出場

予選1回戦  BYE
予選2回戦 ○[4−0] Yan Virin(イスラエル)

 《経過》タックルとローリングで3点を取った中尾が余裕をもって相手の攻撃をかわし、第2ピリオドにも1点を加えて勝った。

 


 【120kg級】諏訪間幸久(クリナップ)  23選手出場

予選1回戦 ●[1−3] Otto Aubeli(ハンガリー)
予選2回戦 ○[8−0] Adrian Gilmore(アイルランド)

 

 《経過》投げ技で3点を取った諏訪間は、グラウンドでもポイントを加え7−0。その後、ポイントが取れなかったが、終盤に1点を加えて勝った。


 ◎女 子

 
【48kg級】坂本真喜子(愛知・中京女大付高)  29選手出場

予選1回戦 ○[3-0=6:03] Mayerli Karipa(ベネズエラ)
予選2回戦 ○[5−0] Nicoleta Badea(ルーマニア)

 

 《経過》タックルで着実にポイントを重ねる坂本のレスリングがさえた。終始攻め、つけいるすきを与えなかった。


 【51kg級】伊調千春(中京女大)  18選手出場

予選1回戦  BYE
予選2回戦 ○[フォール、1:55=4-0] Emese Szabo(ハンガリー)

 

 《経過》パッシブを取ってパーテールポジションを取ったら伊調のもの。またさきでしつこく攻め、最後はフォール勝ち。


 【55kg級】吉田沙保里(中京女大)  29選手出場

予選1回戦  BYE
予選2回戦 ○[Tフォール、4:16=10-0] Olga Serbina(ベラルーシ)

 

 《経過》タックルからローリングで攻めて3点。その後もタックルがよく決まり、グラウンド攻撃もさえてテクニカルフォール勝ち。


 【59kg級】山本聖子(ジャパンビバレッジ)  14選手出場

予選1回戦 ○[フォール、1:19=9-0] Huang Yu-Ning(台湾)
予選2回戦  BYE


 【63kg級】伊調馨(中京女大)  27選手出場

予選1回戦  BYE
予選2回戦 ○[フォール、1:45=10-0]Agoro Papavasileiou(ギリシア)

 

 《経過》タックルとグラウンド攻撃がさえ、伊調が1分30秒の段階で8−0とリード。続けてポイントを重ね、10−0とした。


 【67kg級】斉藤紀江(ジャパンビバレッジ)  13選手出場

予選1回戦 ○[Tフォール、2:03=11-0] Martina Zyklova(チェコ)
予選2回戦 ○[フォール、1:09=6-0] Jodeen Marie Macgregor(ニュージーランド)

 

 《経過》タックルで1ポイントを取り、横崩しで加点。そのままフォールを決めた。


 【72kg級】浜口京子(ジャパンビバレッジ)  23選手出場

予選1回戦 ○[3−0] Svitlana Sayenko(ウクライナ)
予選2回戦 ○[フォール、1:43=9-1] Sonika Kalirman(インド)

    

 ※浜口は三者リーグで2勝しているため、3回戦(浜口は試合なし)を待たずに決勝トーナメント進出が決定。

 《経過》タックルからローリングの速攻を見せたが、乗られてしまい3−1。ブレークのあと、タックルから腕と足首を持って体を返し、さらにネルソンからフォール勝ち。





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