72か国・地域479選手がエントリー…NY世界選手権



 米国レスリング協会は8月13日、9月12〜13日にニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで行われる男子フリースタイルと女子の世界選手権のエントリー状況を発表。男子は69か国・地域から305選手、女子は43か国・地域から174選手(計72か国・地域479選手)が出場する史上最大の世界大会になることが判明した。

 フリースタイルの「69か国・地域、305選手」は、10階級時代の1995年アトランタ世界選手権の「307選手」にわずかに及ばないものの、同大会の「55か国・地域」を上回る。女子の「43か国・地域174選手」は、昨年の「34か国150選手」を上回る史上最高となる見込みだ。

 国際慣習で、このあともエントリーがあったら受け付ける。パンアメリカン選手権などには出場している中南米の数か国がエントリーしておらず、増える可能性はある。ただ、同時期に大阪で行われる柔道の世界選手権の「79か国・地域から男子376選手、女子263選手」(ともに8階級)には及ばないものと思われる。

 また、取材申請をしている社が250社を超えているそうで、正確な統計はないが、この面でも史上最高の大会と思われる。

(注:「国・地域」と表記するのは、グアム、台湾などが「国」として認知されていないものの、国際オリンピック委員会がNOC=国内オリンピック委員会=を認めており、これらのNOCを「地域」と表記するためです)


 ◎階級別エントリー選手

 
【男子フリースタイル】 →選手名はここをクリック=pdfファイル

55kg級=34選手、60kg級=45選手、66kg級=45選手、74kg級=42選手、84kg級=35選手、96kg級=39選手、120kg級=30選手

 
【女 子】 →選手名はここをクリック=pdfファイル

48kg級=30選手、51kg級=23選手、55kg級=17選手、59kg級=17選手、63kg級=26選手、67kg級=11選手、72kg級=29選手

 ※出場申し込みしながら、階級を特定していない国があり、総数は前記の「305選手」「174選手」とはなりません。


 ◎国・地域別エントリー数

 
【男子フリースタイル】

 《アジア》=バングラデシュ、カンボジア、中国、インド、イラン、日本、カザフスタン、韓国、キルギスタン、モンゴル、パキスタン、フィリピン、カタール、シリア、台湾、タジギスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン

 
《ヨーロッパ》=アルバニア、アルメニア、オーストリア、ベラルーシ、ブルガリア、チェコ、エストニア、フィンランド、フランス、グルジア、ドイツ、英国、ギリシヤ、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イスラエル、イタリア、ラトビア、リトアニア、マケドニア、モルドバ、ポーランド、ルーマニア、トルコ、ロシア、スロバキア、スペイン、スイス、ウクライナ

 
《北中南米》=カナダ、コロンビア、キューバ、エクアドル、ホンジュラス、南アフリカ、ペルー、米国

 
《アフリカ》=カメルーン、エジプト、ギニアビサオ、マダガスカル、モーリタニア、モロッコ、ナンビア、ナイジェリア、セネガル、ウガンダ、

 
《オセアニア》=豪州、グアム、ニュージーランド、

 
【女 子】

 
《アジア》=カンボジア、中国、台湾、インド、日本、カザフスタン、韓国、モンゴル、パキスタン、タジギスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン

 
《ヨーロッパ》=オーストリア、ベラルーシ、ブルガリア、チェコ、フランス、ドイツ、ギリシヤ、ハンガリー、イタリア、ラトビア、リトアニア、モルドバ、ノルウェー、ポーランド、ルーマニア、ロシア、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、ウクライナ、

 
北中南米=カナダ、ペルー、米国、

 
アフリカ=カメルーン、ギニアビサオ、モロッコ、セネガル、チュニジア

 
オセアニア=豪州、ニュージーランド、


【世界フリー選手権の出場国と出場選手数】=赤字が最高

開 催 場 所 国 数 選手数 備   考
1951年 ヘルシンキ(フィンランド) 12か国 58選手 8階級
1954年 東  京(東京体育館) 15か国 80選手 8階級
1957年 イスタンブール(トルコ) 14か国 82選手 8階級
1959年 テヘラン(イラン) 18か国 95選手 8階級
1961年 横  浜(慶大体育館) 19か国 88選手 8階級
1962年 トレド(米国) 24か国 108選手 8階級
1963年 ソフィア(ブルガリア) 24か国 142選手 8階級
1965年 マンチェスター(英国) 25か国 135選手 8階級
1966年 トレド(米国) 22か国 112選手 8階級
1967年 ニューデリー(インド) 20か国 109選手 8階級
1969年 マルデルプラタ(アルゼンチン) 16か国 103選手 10階級
1970年 エドモントン(カナダ) 29か国 164選手 10階級
1971年 ソフィア(ブルガリア) 33か国 216選手 10階級
1973年 テヘラン(イラン) 31か国 160選手 10階級
1974年 イスタンブール(トルコ) 23か国 146選手 10階級
1975年 ミンスク(ソ連) 23か国 146選手 10階級
1977年 ローザンヌ(スイス) 27か国 146選手 10階級
1978年 メキシコ(メキシコ) 26か国 148選手 10階級
1979年 サンジェゴ(米国) 24か国 146選手 10階級
1981年 スコピエ(ユーゴ) 25か国 173選手 10階級
1982年 エドモントン(カナダ) 26か国 157選手 10階級
1983年 キエフ(ソ連) 24か国 150選手 10階級
1985年 ブダペスト(ハンガリー) 35か国 207選手 10階級
1986年 ブダペスト(ハンガリー) 32か国 180選手 10階級
1987年 クレルモンフェラン(フランス) 49か国 214選手 10階級
1989年 マルティニ−(スイス) 41か国 198選手 10階級
1990年 東 京(東京体育館) 44か国 233選手 10階級
1991年 バルナ(ブルガリア) 43か国 259選手 10階級、ソ連から3か国が独立
1993年 トロント(カナダ) 10階級、ソ連(12共和国)が解体
1994年 イスタンブール(トルコ) 48か国 268選手 10階級
1995年 アトランタ(米国) 55か国 307選手 10階級
1997年 クラスノヤルスク(ロシア) 45か国 220選手 8階級
1998年 テヘラン(イラン) 40か国 204選手 8階級
1999年 イスタンブール(トルコ) 53か国 268選手 8階級
2001年 ソフィア(ブルガリア) 47か国 222選手 8階級
2002年 テヘラン(イラン) 51か国 216選手 7階級
2003年 ニューヨーク(米国)       7階級


【世界女子選手権の出場国と出場選手数】
=赤字が最高

開 催 場 所 国 数 選手数 備   考
1987年 オスロ(ノルウェー) 8か国 49選手 9階級
1989年 マルティニ−(スイス) 13か国 53選手 9階級
1990年 ルレア(スウェーデン) 13か国 53選手 9階級
1991年 東京(代々木第二体育館) 13か国 66選手 9階級
1992年 ビエルバンヌ(フランス) 22か国 96選手 9階級、ソ連が解体
1993年 ラービク(ノルウェー) 21か国 91選手 9階級
1994年 ソフィア(ブルガリア) 21か国 99選手 9階級
1995年 モスクワ(ロシア) 23か国 137選手 9階級
1996年 ソフィア(ブルガリア) 20か国 106選手 9階級
1997年 クレルモンフェラン(フランス) 21か国 92選手 6階級
1998年 ポズナニ(ポ−ランド) 21か国 86選手 6階級
1999年 ボーデン(スウェーデン) 21か国 84選手 6階級
2000年 ソフィア(ブルガリア) 24か国 90選手 6階級
2001年 ソフィア(ブルガリア) 28か国 100選手 6階級、五輪実施決定
2002年 ハルキダ(ギリシア) 34か国 150選手 7階級
2003年 ニューヨーク(米国)       7階級




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