【特集】「59kg級にも不安はありません」…山本聖子



 昨年、世界選手権の代表を逃した世界V3の山本聖子(ジャパンビバレッジ)が、17日に国立科学スポーツセンターで行われた参考試合の結果などを経て、59kg級で日本代表権を獲得した。同級で岩間怜那(リプレ)と参考試合を行うことは5日前に聞いたという。「ガッチリ食べて体重を増やした」そうで、減量による体力の低下のない前世界チャンピオンは、同級日本チャンピオンの岩間にパワーで押し勝ち、4−0で快勝した。

 果たして世界の59kg級で通用するか? 「出場が決まった今は不安はありません。気持ちを切り替えて絶対に金メダルを取ってきたいです」と、2年ぶりに世界の舞台での健闘を誓う聖子。62kg級で世界2位になったこともある岩間(2000年)にも体力負けしなかったのだから、心配はいらないだろう。タックルや必殺のローリング、接戦の時に必ず競り勝てる勝負強さがマジソン・スクエア・ガーデンのマットで爆発することが期待される。

 世界選手権では、5位入賞までの国が五輪出場枠を獲得できるが、五輪の実施階級は48、55、63、72kgの4階級のみで、59kg級は含まれておらず、優勝しても五輪出場資格とは無関係。「吉田選手には絶対優勝してもらって、出場枠を取ってきてほしい」と、ライバルに強烈なプレッシャーをかけた山本は「世界選手権が終わったら、すぐに55kgに戻してオリンピックを狙います」と、来年へ気持ちをはせていた。

 今回48kg級で惜しくも敗れ、出場を逃した姉の美憂とともに、夢の「姉妹五輪出場」を心に誓う山本。そのチャーミングな笑顔が、ニューヨークで、そして来年のアテネではじけるか!?


 72`級日本代表・浜口京子(ジャパンビバレッジ)の話「父は(プロレスの殿堂でもある)マジソン・スクエア・ガーデンに立つことはなかったから、娘の私がそこに立って、金メダルを獲りたいと思います]


 48kg級で日本代表を逃した山本美憂(PUREBRED)の話「復帰から1年近く経っているので、みんなに追いついてきたかなというところ。死ぬ気でトレーニングして追い越したいです」



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