【特集】ビル・メイのアジア選手権リポート…最終日(午前)

取材/文:ビル・メイ
(チェコ・プラハ在住、元国士大コーチ)


 アジア選手権最終日の午前中では、各階級の準決勝などが行われましたが、リーグ戦で行われた女子59kg級で岩間怜那(リプレ)が3、4回戦を連勝。リーグとしてはまだ5回戦がありますが、岩間は4戦全勝となり、最終ラウンドを待たずに優勝を決めました(岩間の5回戦はBYE)。

 2000年世界銀メダリスト(62kg級)の岩間は、3回戦で岩間はフアン・ユニン(台湾)に対し、開始すぐに両足タックルを取り、そのまま押さえて、わずか27秒でフォール勝ち。ここまでの3試合をテクニカルフォールかフォールで勝ち進み、好調でした。

 しかし4回戦のムヤグマルスレン・ツメン(モンゴル)には一本背負いで投げられ、あわやフォール負けのピンチを迎えました。しかし辛うじて逃げ、逆に上になりました。それから、すぐ腕取りで返して逆転フォール勝ち。ちょっぴり冷や冷やさせましたが地力を出して優勝を決めました。

 3位決定戦へ進んだグレコローマン96kg級の森角裕介(新日本プロレス職)は、マルグラン・アッセンベコフ(カザフスタン)相手に、最初にパッシブを取られ、ガットレンチを許して3失点。パーテールポジションのチャンスを2度もらいましたが、ともに返すことができず、そのままのスコアで試合終了。4位に終わりました。



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