男子フリー・全日本王者の平均年齢が最近初の22歳台へ



 12月21〜23日に行われた天皇杯全日本選手権の平均年齢は、男子フリースタイルが22.7歳、同グレコローマンが24.6歳、女子が22.7歳だった。

 男子フリースタイルの22.7歳は、最近15年間で最も若い年齢。これまで最も若い平均年齢は2001年の23.4歳だった。学生が2選手王者になった男子グレコローマンの24.6歳は、02年の25.0歳、03年の25.1歳とあまり変わりはなく、00年の22.8歳に及ばなかった。女子は過去の世界チャンピオンが軒並み優勝したこともあり、最近3年間で最も高い年齢を示した。

 各年の全日本王者の平均年齢は下記の通り。ちなみに、アテネ五輪王者の平均年齢は、男子フリースタイルが24.7歳、男子グレコローマンが23.9歳、女子が20.3歳。

 男子グレコローマン74kg級で優勝した鶴巻宰(国士大2年)は「20歳6ヶ月3日」の若さで優勝したが、この若さでグレコローマンの全日本王者に輝いたのは、1980年に「19歳9ヶ月23日」で優勝した100kg以上級の宮内輝(日大)以来24年ぶりのこと。

 グレコローマンの最年少王者は、現在判明している中では1975年に90kg級で優勝した藤森安一(日体大)の「19歳9ヶ月0日」。以下、前述の宮内、1967年にヘビー級で優勝した矢田静雄(日体大)の「20歳1ヶ月21日」、1971年に100kg以上級で優勝した鶴田友美(中大)の「20歳2か月29日」、1968年度大会のミドル級で優勝した谷公市(国士大)の「20歳5ヶ月3日」、1979年に48kg級で優勝した宮原厚次(自衛隊)の「20歳6ヶ月4日」などがおり、鶴巻は宮原厚次と1日違いで史上6位の記録と思われる。


 ◎全日本チャンピオンの平均年齢

年 度 男フリー 男グレコ 女 子
1990年 27.5歳 25.4歳 19.8歳
1991年 24.6歳 26.4歳 23.1歳
1992年 28.0歳 26.0歳 21.9歳
1993年 23.8歳 27.3歳 22.8歳
1994年 24.3歳 26.8歳 23.3歳
1995年 24.7歳 27.4歳 22.3歳
1996年 24.1歳 27.9歳 23.8歳
1997年 25.8歳 26.1歳 23.5歳
1998年 24.8歳 27.8歳 20.0歳
1999年 25.0歳 26.6歳 21.7歳
2000年 23.3歳 22.8歳 21.2歳
2001年 23.4歳 23.6歳 23.3歳
2002年 25.6歳 25.0歳 21.0歳
2003年 24.4歳 25.1歳 21.9歳
2004年 22.7歳 24.6歳 22.7歳



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