K−1が田中章仁(専大)の獲得を発表




 K−1を主催する株式会社FEG(谷川貞治代表取締役)は12月28日、都内で会見し、男子フリースタイル120kg級で4年連続全日本王者に輝いた田中章仁(専大)選手の獲得を発表した。田中選手はFEG所属のレスラーとして練習に専念し、北京オリンピック出場を目指す。練習場所は、専大のほか外国へも派遣してもらえる予定で、K−1の全面支援で世界で通用する選手を目指す。

 田中選手は「機会があれば総合の大会にも出てみたい。吸収することはあるはず」と、レスリングで北京五輪を目指すかたわらで総合挑戦もちょっぴり色気あり。会見に同席し、「50年に1人の逸材」と評した馳監督は「(総合に出ることで)けがが一番心配」としながら、社会人になると年間の大会数が減るので、本人の意思次第でプロ・リングでのファイトにもGOサインを出す腹積もりだ。

 谷川社長は、プロ格闘技の発展のためにもアマチュアの優秀な人材を育てたい旨を説明。「社会人になると練習環境が悪くなり、力を落とす選手が少なくない。K−1がその受け皿になれば…」と、今後も世界を目指す優秀な選手がいればスカウトに乗り出す姿勢を示した。田中のK−1でのファイトについては、「本人の希望がない限り強制するつもりはない」とし、K−1ファイターあるいは総合ファイターとしての獲得ではないことを強調した。


谷川社長(中)、専大・馳監督(右)とともに会見に臨む田中章仁選手。 来年以降の飛躍を期待して、3人でがっちりと握手。 報道陣のリクエストでポーズをとるが、ちょっと照れくさそう。




《前ページへ戻る》