【特集】自分の動きができて9連覇達成…女子72kg級・浜口京子

 ▼1回戦  BYE
 ▼2回戦 浜口京子(ジャパンビバレッジ)○[フォール、0:38]●田中希枝(愛知・中京女大付高)
 ▼3回戦 浜口京子(ジャパンビバレッジ)○[2−0(5-0,TF6-0)]●村島文子(中京女大)

  《3回戦経過》浜口が第1ピリオドの開始早々に片足タックルを決めて1点。レッグホールドで3−0とし、さらに1点を2度加えた。第2ピリオドも浜口が豪快な3点タックルを決め、引き落としなどでポイントを加えて6−0とし、快勝した。


 NHKの要望により、ファイナルマッチとして組まれた浜口京子の優勝決定戦。フォール勝ちこそならなかったものの、3点タックルやレッグホールドといった技も繰り出して快勝し、9連覇を達成した。女子では自らの持つ記録を更新。男子を含めると、高田裕司、宮原厚次、赤石光生の8連覇を抜き、森山泰年の14連覇に次ぐ単独2位に躍り出た。

 浜口は9年連続優勝よりも、「苦しいこともあったけど、出続けることに意義があると思う」と、毎年出場してきたことに意義を見い出している様子。もちろん、「アテネ・オリンピックで多くの人たちから応援された。その人たちにためにも優勝できてよかったです」と、勝ったこともうれしそう。

 「自分の動きができました」と、2試合で発揮した攻撃レスリングを振り返った。新ルールについては、「ルールを頭の中に入れつつ、自分を出すことができた」という。

 2004年は「(2003年の)大みそか、正月からずっと駆け抜けていった感じ。慌しい1年だった。たくさん泣いたり笑ったりしてすごした」という。アテネ五輪で銅メダルに終わったが、常に多くのメディアに注目され、応援されてきた1年でもあった。

 いろんなことから解放されたい気持ちもあるだろうが、父・アニマル浜口さんは「アテネが終わって、全日本が終わって、これからコーチとして北京に向けて燃えていく。今日の試合を見て、またさき、ローリング、アンクルホールドとか、下半身への攻めが成長したと思う」と気合十分。会見の最後は「京子! 燃えるぞ!」とカツを入れ、恥ずかしそうな顔の娘にお構いなしに気合を入れ続けた。




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