【特集】予想通りのクリンチ勝負で勝つ…男子グレコ66級・飯室雅規



 ▼2回戦  飯室雅規(自衛隊)○[2−0(1-0,3-0)]●浮田幸博(自衛隊)
 ▼準決勝 飯室雅規(自衛隊)○[2−0(1-0,3-0)]●江藤紀友(拓大)
 ▼決  勝 飯室雅規(自衛隊)○[フォール、2:05]●伊是名正旭(沖縄県協会)

 《決勝戦経過》第1ピリオド、両者とも決め手がなく0−0。クリンチとなり、コイントスで勝った飯室が伊是名のそり投げに体を浴びせ、そのままフォールで試合を決めた。


 この試合までに、鈴木克彰(120kg級)、加藤賢三(96kg級)と昨年の全日本チャンピオンが負けたグレコローマンの試合。「自分もそうならないように気をつけたい」と、いっそうの気を引き締めて臨んだという飯室が実力を発揮し、5年連続優勝を達成した。

 新ルールが採用されるにあたり、これまでのパッシブを取ってパーテールポジションから攻めるという得意のパターンが使えなくなり、クリンチと場外際の攻防を徹底的に練習してきた。「同じレベルの選手同士の試合では、クリンチで勝負が決まると思いましたから」。その通り、クリンチでの勝負に勝ってのV6に気分はよさそう。

 ことしはアテネ五輪の出場権を取れない悔しいスタートを切ったが、気持ちの切り替えも終わり、「2年後のカタール・アジア大会の出場を目指して頑張りたいです」と、来年以降の再飛躍を誓った。




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