田中章仁（専大）が優勝、史上６人目の学生４冠王へ…全日本大学グレコ選手権
全日本大学グレコローマン選手権は12月10日、東京・駒沢体育館で25大学が参加して行われ、96kg級で田中章仁（専大）が５試合中４試合をフォール・テクニカルフォールで勝つ強さで優勝。全日本学生選手権両スタイル、全日本大学選手権に続いて勝ち、史上６人目の学生四冠王に輝いた（全日本学生選手権フリーと全日本大学選手権は120kg級）。
過去の四冠王者は、1992年の横山秀和（日体大＝82kg級）、1993年の片山貴光（日体大＝74kg級）、1996年の篠崎正二（日体大＝100kg級）、1998年の松本慎吾（日体大＝85・97kg級）、2000年の矢野通（日大＝130kg級）。
60kg級の福間道元（日体大）、66kg級の江藤紀友（拓大）、84kg級の鶴巻宰（国士大）が全日本学生選手権グレコに続いて優勝した。鶴巻は昨年に続いての２年連続優勝（昨年、今年の全日本学生選手権とも74kg級での優勝）。全日本学生選手権で１年生王者に輝いた84kg級の斎川哲克（日体大）は準決勝で鶴巻に敗れた。
大学対抗得点は２階級で勝った日体大が54点をマークし、５年ぶり12度目の優勝。昨年まで４年連続優勝していた拓大は日体大と同じ２階級制覇ながら得点が伸び悩み42点で２位。国士大が３位となった。各階級の成績は下記の通り。
| 55kg級 | 60kg級 | 66kg級 | 74kg級 | 84kg級 | 96kg級 | 120kg級 |
【55kg級】＝16選手出場
▼決勝トーナメント１回戦
和田宗法（日体大）○[フォール、2:18=6-0]●峯村亮（神奈川大）
▼準決勝
和田宗法（日体大）○[2-1=9:00]●長谷川恒平（青山学院大）
湯元進一（拓大）○[８−１]●大畠亮平（日大）
▼３位決定戦
長谷川恒平（青山学院大）○[Ｔフォール、1:20=10-0]●大畠亮平（日大）
▼決勝
湯元進一（拓大）○[８−３]●和田宗法（日体大）
※湯元は初優勝。５位以下は、[5]峯村亮（神奈川大）、[6]永井裕也（山梨学院大）、[7]清水目護（大東大）、[8]三谷泰明（国士大）
【60kg級】＝20選手出場
▼決勝トーナメント１回戦
奥野剛士（山梨学院大）○[５−０]●桜木基暢（日大）
岩崎健太（専大）○[４−０]●奥川智史（明大）
▼準決勝
岩崎健太（専大）○[フォール、4:26=3-1]●奥野剛士（山梨学院大）
福間道元（日体大）○[Ｔフォール、2:36=12-0]●城戸善貴（徳山大）
▼３位決定戦
城戸善貴（徳山大）○[８−３]●奥野剛士（山梨学院大）
▼決勝
福間道元（日体大）○[Ｔフォール、3:29=10-0]●岩崎健太（専大）
※福間は初優勝。５位以下は、[5]奥川智史（明大）、[6]桜木基暢（日大）、[7]豊田翔太（神奈川大）、[8]庄司優亮（拓大）
【66kg級】＝21選手出場
▼決勝トーナメント１回戦
江藤紀友（拓大）○[５−２]●小笠原彰信（国士大）
坂本将典（日大）○[５−３]●木村欣矢（日体大）
青木宏明（神奈川大）○[５−４]●高橋弘樹（東洋大）
▼準決勝
江藤紀友（拓大）○[８−１]●坂本将典（日大）
板倉史也（青山学院大）○[フォール、6:00=9-0]●青木宏明（神奈川大）
▼３位決定戦
坂本将典（日大）○[不戦勝]●青木宏明（神奈川大）
▼決勝
江藤紀友（拓大）○[フォール、2:38=8-0]●板倉史也（青山学院大）
※江藤は初優勝。５位以下は、[5]高橋弘樹（東洋大）、[6]木村欣矢（日体大）、[7]小笠原彰信（国士大）、[8]小林威仁（早大）
【74kg級】＝21選手出場
▼決勝トーナメント１回戦
山下雄也（拓大）○[５−０]●神野圭一（立命館大）
吉田毅（日体大）○[８−０]●岡本一紀（明大）
尾崎秀典（群馬大）○[10−３]●磯部雄太（徳山大）
▼準決勝
吉田毅（日体大）○[６−１]●山下雄也（拓大）
吉田雄一（国士大）○[７−３]●尾崎秀典（群馬大）
▼３位決定戦
山下雄也（拓大）○[３−０]●尾崎秀典（群馬大）
▼決勝
吉田毅（日体大）○[７−４]●吉田雄一（国士大）
※吉田毅は初優勝。５位以下は、[5]磯部雄太（徳山大）、[6]岡本一紀（明大）、[7]神野圭一（立命館大）、[8]有働真也（中大）
【84kg級】＝21選手出場
▼決勝トーナメント１回戦
山縣養一（日大）○[８−０]●小林聖司（徳山大）
相沢純（中大）○[４−２]●小田貴久（専大）
斎川哲克（日体大）○[Ｔフォール、4:20=10-0]●下和田佳男（拓大）
▼準決勝
相沢純（中大）○[４−２]●山縣養一（日大）
鶴巻宰（国士大）○[フォール、2:01=3-0]●斎川哲克（日体大）
▼３位決定戦
斎川哲克（日体大）○[４−０]●山縣養一（日大）
▼決勝
鶴巻宰（国士大）○[６−０]●相沢純（中大）
※鶴巻宰（国士大）は２年連続優勝（昨年は74kg級での優勝）。５位以下は、[5]小田貴久（専大）、[6]下和田佳男（拓大）、[7]小林聖司（徳山大）、[8]稲葉雅人（東洋大）
【96kg級】＝20選手出場
▼決勝トーナメント１回戦
田中章仁（専大）○[フォール、0:31=4-0]●猛和巴拉（中京大）
前島信彦（拓大）○[フォール、3:58=4-0]●子本真照（青山学院大）
▼準決勝
田中章仁（専大）○[３−０]●前島信彦（拓大）
轡田健祐（群馬大）○[３−１]●曽我部健（国士大）
▼３位決定戦
前島信彦（拓大）○[Ｔフォール、3:41=11-0]●曽我部健（国士大）
▼決勝
田中章仁（専大）○[フォール、4:55=9-0]●轡田健祐（群馬大）
※田中章仁は初優勝。５位以下は、[5]猛和巴拉（中京大）、[6]子本真照（青山学院大）、[7]米山祥嗣（日体大）、[8]吉田光志（福岡大）
【120kg級】＝15選手出場
▼決勝トーナメント１回戦
杉浦一生（山梨学院大）○[2-0=9:00]●新庄寛和（国士大）
▼準決勝
後藤志勝（日体大）○[３−０]●杉浦一生（山梨学院大）
丸山秀樹（東農大）○[Ｔフォール、6:00=11-0]●小椋健太（桃山学院大）
▼３位決定戦
杉浦一生（山梨学院大）○[５−０]●小椋健太（桃山学院大）
▼決勝
丸山秀樹（東農大）○[フォール、1:21=4-0]●後藤志勝（日体大）
※丸山秀樹は初優勝。５位以下は、[5]新庄寛和（国士大）、[6]長井博和（中大）、[7]新堀武（東洋大）、[8]高橋信一（日大）
《大学対抗得点》
[1]日体大 54点、[2]拓大 42点、[3]国士大 33点、[4]専大 25点、[5]日大 21点、[6]青山学院大 19点、[7]山梨学院大 ７点、[8]群馬大 14点
《個人賞》
▼最優秀選手賞 福間道元（日体大）、▼敢闘賞 湯元進一（拓大）、▼最多フォール賞 田中章仁（専大）、▼最多フォール賞 田中章仁（専大）、▼最優秀監督賞 安達巧（日体大）、▼ゴールデンホイッスル賞 江口亮（神奈川大）