【特集】「引退か続行かは、じっくり考えてから」…C・ノードハゲン



 去就が注目される中で大会出場を果たした世界V6のクリスチン・ノードハーゲン(カナダ)は、エレナ・ペレペルキア(ロシア)に1−3で敗れて4勝1敗の成績。ほかにも坂本襟(リプレ)にラスト20秒まで1−3でリードされてしまうなど、全盛期の動きには遠かったというのが正直なところだ。

 ノードハーゲンは「本当は別の選手がこの大会に参加する予定だったけれど、行けなくなり、急に私が参加することになりました。正直言って調整不足でした」と振り返る。アテネ五輪のあと引退も考えたというが、その決断する間もなく参加することになったという。

 来日した時のインタビューでは、今後について「オリンピックに年齢制限はないわよ(笑)。北京オリンピックまで続けるかどうかは分かりません。1日、1日が勝負です。できるだけ長くレスリングをやっていたい」と話していたが、正直なところは「未定」。すこし休養して、じっくり考えてみたいという。

 それでも、カナダと日本に実力差があることに納得がいかない様子で、自らが中心になって「日本に追いつき、追い越せ」とばかりに現役を続ける可能性は十分。その場合、72kg級ではきついので67kg級にやるという。「北京五輪は7階級で実施してほしい。その方がしっかりした目標ができますから」と口にするのだから、現役続行は間違いないか?

 地元のカルガリーには、同じ世界V6の浦野弥生(日系カナダ人と結婚してカナダ在住)が引っ越してきたという。「また一緒に練習することもあると思います。彼女はひざのけがで現役を引退しましたけど、気楽な気持ちでマットに上がってくると思います。2人の子育てで大変みたいですけど」と、近況を報告してくれた。


《前ページへ戻る》