【特集】「練習と勇気が足りませんでした」…5位転落の米国スタイナー監督




 10月8〜9日に行われた加ト吉杯2004女子ワールドカップで、昨年の覇者・米国は72kg級のトッカラ・モンゴメリの計量失敗もあって1勝しただけの5位に転落。仮にモンゴメリが出場していて勝った場合、中国とロシアには勝っていたスコアだっただけに、悔やまれるところだ。

 テリー・スタイナー監督
(写真左)は「モンゴメリの計量失格でチームが落ち込んでしまいました。そんな時にこそ、ほかの選手がしっかりしなければならなかったのに…」と悔やみ、「(出場した選手の)練習と勇気が足りなかった。この2つを徹底的に鍛え直さなければならない」と表情を引き締めた。

 女子がオリンピック種目になり、USAレスリング協会から女子に対する金銭的支援は昔とは比べもににならないほど恵まれているという。スタイナー監督は全米から選抜されたエリート18選手の指導にあたっているが、やはりすそ野を広げてもらうことが希望。「若い選手を育てるシステムをしっかりつくってほしい」と、逸材を発掘できるようなさらなる強化への思いを口にした。

 なお、交通死亡事故を起こして収監されたとの情報もあったアテネ五輪63kg級銀メダリストのサラ・マクマンは、警察に事情聴取されただけにとどまったようで、「カムバックするかどうかは、彼女の気持ち次第」と話した。


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