「富山体制の勝利。コーチに感謝したい」…日本協会・福田富昭会長




 女子の「金2・銀1・銅1」に続いて、男子も銅メダル2個を獲得。メダル獲得の伝統を守った日本協会の福田富昭会長は、最終日の全試合終了後、「もっと取るつもりでいたが、オリンピックのメダルは大きいし、重いから、とりあえずよかった。幸せです」と話した。

 全競技合わせても、金メダル16個と文句のない勝利で、日本選手団の監督としても役目を十分に果たしたことが満足そう。オリンピック・ゴールドプランで政府がスポーツ振興に予算を割いてくれたことや、国立スポーツ科学センターの設立、日本オリンピック協会(JOC)の理事の若返りによって、幹部と選手・コーチの距離が縮まったことを勝因に挙げた。

 レスリングの結果は「富山体制の勝利といっていい。一体となってやったコーチの人たちに感謝したい」と言う。しかし来年からはルールも変わるので、「北京五輪へ向けては気を引き締めなければいけない」と言う。確固たる日本のレスリングを築くために、まだ精進しなければならないとし、「男子の目標も金メダル。しっかりと鍛えたい。ルールに合った練習、ルールに合った日本のレスリングをつくっていきたい」と言う。

 なお、五輪後の強化体制については、「帰国してから検討したい」と話した。
(写真は、井上の銅メダル獲得後、井上と富山監督を祝福する福田会長)



《前ページへ戻る》