井上謙二が銅メダル獲得…男子フリー第3日



 アテネ五輪レスリング競技は8月29日、フリースタイル3階級の決勝などが行われ、3位決定戦へ回った井上謙二(自衛隊)は、今年の欧州3位のバシル・フェドリシン(ウクライナ)を相手に、リードされてもすぐに追い着く粘り強いレスリングを展開。延長にもつれた末に1点を取り、銅メダルを獲得した。

 井上は世界選手権に出場したこともなく、全日本王者になったこともないながらも、五輪銅メダリストに輝いた。日本は前日の田南部力に続く銅メダル獲得で、複数メダルを獲得したのは1988年ソウル五輪以来。。

 成績は下記の通り(細線は既報)。


  【60kg級】井上謙二(自衛隊)   3位=19選手出場

予選1回戦 ●[2−3] Damir Zakhartdinov(ウズベキスタン)
予選2回戦 ○[7−2] Jung Young Ho(韓国)
予選3回戦 ○[Tフォール、5:41=13-0] Lubos Cikel(オーストリア)
準 決 勝  ●[4-5=6:28] Masoud Jokar(イラン)

3位決定戦 ○[6-5=6:45] Vasyl Fedoryshyn(ウクライナ)

 
《経過》巻き投げを2度仕掛けた井上だが、ともに決まらない。逆に一本背負いを受けて0−3。しかし、すぐに飛行機投げで3点を返した。第2ピリオドはタックルをうまくかわして1点を取ったが、横崩し狙いで体を入れ替えられ4−4へ。片足タックルうを受け、5分18秒、痛恨の1点を取られたが、ブレーク後の再開ですぐにタックルを決めて5分39秒、同点へ。延長へ入り、6分45秒、片足タックルからテークダウンを奪い、貴重な1点を取った。



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