田南部力は3位決定戦へ、池松和彦は5位…男子フリー第2日



 アテネ五輪レスリング競技は8月28日、フリースタイル4階級の準決勝などが行われ、55kg級の田南部力(警視庁)はステファン・アバス(米国)に0−3の判定負け。3位決定戦にまわって、アミラン・カルタノフ(ギリシャ)と銅メダルをかけて狙う。

 66kg級の池松和彦(日体大助手)は5・6位決定戦でアポストロス・タスコウディス(ギリシャ)を6−4で下し、5位に入賞した。

 新たな3階級が始まり、74kg級の小幡邦彦(綜合警備保障)は1回戦でスジット・マン(インド)に8−0で快勝。2回戦は試合がなく3回戦へ進む。60kg級の井上謙二(自衛隊)は初戦でダミール・ザハルディノフ(ウズベキスタン)に2−3で判定負けしたが、2回戦で鄭栄鎬(Jung Youn Ho=韓国)に7−2で勝った。ザハルディノフがルボス・シケル(オーストリア)に敗れたため、4選手が1勝1敗となった。3回戦の内容次第で決勝トーナメントへ進める。

 各階級の成績は下記の通り(細線は既報)。


 【55kg級】田南部力(警視庁)   22選手出場

予選1回戦 ○[5−2] Namig Abudullaev(アゼルバイジャン)
予選2回戦 ○[4−3] Yogeshwar Dutt(インド)

予選3回戦  BYE
決勝トーナメント1回戦 ○[Tフォール、2:29=10-0] Kim Hyo Sub(韓国)

準 決 勝 ●[0−3] Stephan Abas(米国)

 
《経過》開始1分、田南部がバックを取られ0−1。さらに2分21秒、パッシブを取られたが、これはこらえる。第2ピリオドも引き落とされ、1点を取られた。田南部が反撃してパッシブを取り、ひざを折ってのローリングを狙うが、こらえられる。ラスト30秒、痛恨のタックルを決められ、タイムアップを迎えた。


  【60kg級】井上謙二(自衛隊)   19選手出場

予選1回戦 ●[2−3] Damir Zakhartdinov(ウズベキスタン)

 《経過》パッシブを取られた井上は、相手のローリングをうまく乗り2点を取ったが、すぐに体勢を戻され1点を失う。さらにローリングを受けて2−3へ。第2ピリオドは井上が2度パッシブを取る攻勢だったが、ともにローリングが通じず、1点差を埋められなかった。

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予選2回戦 ○[7−2] Jung Young Ho(韓国)

 《経過》井上が果敢に巻き投げを仕掛け2点。しかし投げ切れなかったためバックを奪われ1点を失う。2度目の巻き投げな0点。第1ピリオドの最後にパッシブを取ったが、グラウンド攻撃は0点。第2ピリオドはパッシブを取り、またさきでニアフォール。5秒ルールの1点を加えたあと、もう1度ニアフォールへもっていき、7−2として試合を決めた。


 【66kg級】池松和彦(日体大助手)   21選手出場

予選1回戦  BYE
予選2回戦 ○[フォール、1:07=3-1] Fred Jesey(ナイジェリア)
予選3回戦 ○[4−3] Baek Jin Kuk(韓国)
決勝トーナメント1回戦 ●[2-3-6:25] Leonid Spiridonov(カザフスタン)

5・6位決定戦 ○[6−4] Apostoios Taskoudis(ギリシャ)

 《経過》池松が開始早々にタックルへいったが、見事なタックル返しを受けてしまい0−3。池松は2分29秒、タックルで1点を返し、エビ固めでニアフォールへ。5秒ルールで1点を加え、4−3と逆転した。第2ピリオドもタックル返しを受けたものの、1点に押さえてすぐにバックを取って5−4へ。3度目のタックル返しはうまい身のこなしで自分だけのポイントにし、6−4で振り切った。


 【74kg級】小幡邦彦(綜合警備保障)   21選手出場

予選1回戦 ○[8−0] Sujeet Mann(インド)

 
《経過》バックを2度取って2−0と先制した小幡は、2度目のタックルのあとにローリングを決め4−0とリードを広げた。第2ピリオドは相手のタックルをかわしてバックをとり、またさきでがっちりと固めて2+1点(5秒のボーナスポイント)を加え、快勝した。

予選2回戦  BYE




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