豊田雅俊、松本慎吾とも1勝1敗…男子グレコ第1日




 アテネ五輪レスリング競技のグレコローマンが8月24日、アテネ市内のアノリオシア・オリンピック・ホールでスタート。4階級の予選リーグが行われ、三者リーグで行われた55kg級の豊田雅俊(警視庁)は1回戦でイストバン・マヨロス(ハンガリー)に逆転の判定負け。2回戦でヤンセル・ラミレス(ドミニカ)に快勝したものの、予選リーグ通過は3回戦のマヨロス−ラミレスの結果次第となった。

 84kg級の松本慎吾(一宮運輸)は1回戦で2002年世界チャンピオンのアラ・アブラハミアン(スウェーデン)に延長にもつれた末に判定負け。2回戦でヤナルベク・ケンジェフ(キルギスタン)に7−1で勝った。アブラハミアンは2戦2勝。松本の決勝トーナメント進出は、アブラハミアンが3回戦で負けてくれることが最低条件となる。

 試合結果は下記の通り。60kg級の笹本睦(綜合警備保障)と74kg級の永田克彦(新日本プロレス職)は25日にスタートする。


 【55kg級】豊田雅俊(警視庁)    23選手出場

予選1回戦 ●[3-5=7:26] Istvan Majoros(ハンガリー)

 
《経過》豊田が先にパッシブを取り、ローリングで2点を先制。ここでバック投げを狙ったが、1点を獲得しながら体制を崩して押さえ込まれ、2点を失った。第2ピリオド、パッシブを取られたあとローリングで1点を失い、3−3で延長へ。ここでもパッシブを取られ、ローリングをこらえ切れなかった。

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予選2回戦 ○[Tフォール、4:19=11-0] Jansel Ramirez(ドミニカ)

 
《経過》豊田がバックを取りローリングでせめて3−0。場外に出たのでもう一度パーテールポジションになり、バック投げを決めて6−0へ。第2ピリオドもパッシブを取り、ニアフォールへ追い込んだあと、低い体勢ながらバック投げで3点を取り、11点差をつけた。


 【84kg級】松本慎吾(一宮運輸)    20選手出場

予選1回戦 ●[0-5=6:07] Ara Abrahamian(スウェーデン)

 
《経過》松本は先にパッシブを取られ、ローリングが場外かどうかの微妙な判定の末に1失点。パーテールポジションから再開し、2度目のローリングを受けてしまったが、これも1失点に押さえる。第2ピリオドにパッシブを取ったものの、俵返しは不発。このあと積極的に攻めたもののパッシブをもらえずに延長へ。相手有利のクリンチをしいられ、そり投げで3点を失ってしまった。

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予選2回戦 ○[7−1] Janabek Kenjeev(キルギスタン)

 
《経過》ちょっとしたすきをつかれ、松本が1点を失ったが、回りこみ、さらに一本背負いで2−1と逆転。第2ピリオド、バックを取ったあと、豪快に俵返しを決めて、勝負を決定づけた。




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