五輪男子代表チームが国内練習を打ち上げ、靖国神社へ参拝



 アテネ五輪の男子代表チームは8月6日、東京・国立スポーツ科学センターで行っていた国内最後の練習を打ち上げ、練習後、都内の靖国神社へ参拝した(写真右=規定で参拝の時の写真はありません)。靖国神社参拝は、富山英明強化委員長が金メダルを取った1984年ロサンゼルス五輪の前に実施。同五輪で「金2・銀5・銅2」を獲得したゲンのよさにあやかって、5大会ぶりに実施した。

 チームは参拝のあと、資料館に展示されている特攻隊員の遺書などを見学。富山強化委員長は「選手はレスリングに打ち込める平和さ、幸せさを実感したはず。オリンピックへ向けて気持ちが高揚されたと思う」と話した。

 この日は広島に原爆を落とされた日であり、中国で行われているサッカーのアジアカップにからんで反日感情が高まっていることもあって、社会的に気まずいムードとなることを懸念する声もあったが、政治的な思想のない五輪代表チームの純粋な行動に、心配された影響はまったくなかった。

 チームは8日に都内のホテルに再集合し、翌9日、成田空港からアテネへ出発。13日の開会式に参加したあと、14日にハンガリーへ移って最後の調整合宿を行う。

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