全階級で予選リーグ突破ならず…世界学生選手権(男子グレコ)
世界学生選手権第3日は6月5日、ポーランドのウッジで男子グレコローマンが開始され、日本は黒星が相次ぎ、全選手とも決勝トーナメント進出はならなかった(1階級のみ他力での可能性あり)。
各階級の成績は下記の通り。(レポート=ウイリアム・メイ)
【55kg級】和田宗法(日体大) 8選手出場
予選1回戦 ●[1−3=6:11] Sensoy Onur(トルコ)
《経過》1−2で延長に入り、クリンチで和田がグリップを離してしまって黒星。
予選2回戦 ●[0−6] Alexei Shaipak(ベラルーシ)
《経過》ローリングでリードを許し、相手の固いデフェンスを攻め込めなかった。
【60kg級】庄司優亮(拓大) 13選手出場
予選1回戦 ●[0−6] Tomasz Swierk(ポーランド)
《経過》ガッツ・レンチ2回などでリードをされ、反撃が出来なかった。
予選2回戦 BYE
予選3回戦 ○[2−1=9:00] Ede Komaromi(ハンガリー)
《経過》パッシブ2度取、2度ともリフトで1点を獲得。延長になって首投げで1点を許したものの、リードを守り切った。
【66kg級】江藤紀友(拓大) 16選手出場
予選1回戦 ●[0−5] Seraf Turenk(トルコ)
《経過》ローリングとリフトでポイントを取られ、黒星スタート。
予選2回戦 BYE
予選3回戦 ○[9−0] Florian Bissler(フランス)
《経過》がぶり返しで2−0と先制。俵返しの連係技などでパーテールポジションからののポイントを重ねて快勝した。
【74kg級】子川亮介(日体大) 12選手出場
予選1回戦 ●[2−5] Andrejs Afanasjevs(ラトビア)
《経過》腰投げで2-1のリードをとったものの、その優位を守れずに逆転負け。
予選2回戦 ●[フォール、2:55=2-7] Juha Salminen(フィンランド)
《経過》俵返しで返されて、押さえられた。
予選3回戦 BYE
【84kg級】山本悟(日体大) 13選手出場
予選1回戦 ●[0−8] Seweryn Szreder(ポーランド)
《経過》第1ピリオドのなかばごろ、パッシブを取られ地元の応援を受けた相手の大きなリフトを2度受けてしまった。後半は押し合いに終始し、そのままのスコアで試合終了。
予選2回戦 ○[8−3] Vieko Proovel(エストニア)
《経過》相手の攻めを崩してローリングし、一気に4-0のリード。リラックス・ムードで勝利へつなげた。
【96kg級】前島信彦(拓大) 13選手出場
予選1回戦 BYE
予選2回戦 ●[0−4] Emin Ozturk(トルコ)
《経過》前島は積極的に攻め、巻きの一本背負いを狙ったが失敗し相手のポイントへ。あとはローリングで試合が決まった。
【120kg級】沢田直樹(拓大) 10選手出場
予選1回戦 ●[0−3] Andrei Chkhauskoi(ベラルーシ)
《経過》ガッツレンチ2回を受け、勝負が決まった。
予選2回戦 ○[3−2=:26] Jan Stark(ドイツ)
《経過》沢田はラスト10秒にローリングで2−2の同点に追いついた。延長のクリンチで相手がグリップを離し、白星を引き寄せた。
予選3回戦 ○[5−1] Vladimir Maric(セルビアモンテネグロ)
《経過》沢田がローリングとがぶり返しで4-1のリードし、さらに1点を加えて勝った。
敗者復活1回戦 BYE
敗者復活2回戦 ●[0−2=9:00] Jakub Pietrzak(ポーランド)
《経過》熱戦の押し合いの末、第2ピリオド開始のクリンチと延長のクリンチでともに沢田がポイントを失った。沢田選手は一回もろ差しをうまく取って、背の高いの相手を倒しそうになったが、ポイントにはつながらなかった。