長島和幸(早大OB=クリナップ)が銅メダル…世界学生選手権(男子フリー)




 世界学生選手権第2日は6月4日、ポーランドのウッジで男子フリースタイルの決勝が行われ、3位決定戦へ進んだ74kg級の長島和幸(早大OB=クリナップ)は前回2002年大会優勝のファフレティン・オザタ(トルコ)を破り、銅メダルを獲得した。

 長島は前回の大会は6位に終わっていた。その大会では双子の兄の正幸(当時青山学院大)が66kg級で3位に入っており、2年越しで兄弟でのメダル獲得となった。

 同じく3位決定戦へ進んだ55kg級の清水聖志人(日体大OB=クリナップ)は準決勝での負傷のため棄権。4位に終わった。

 各階級の成績は下記の通り。なお世界学生選手権は卒業後2年以内のOBに出場資格がある。(細線は既報)
(レポート=ウイリアム・メイ)


 ◎フリースタイル

 
【55kg級】清水聖志人(日体大OB=クリナップ)  4位=9選手出場

予選1回戦 ○[フォール、2:43=11-0] Salvador Gonzarez(米国)
予選2回戦  BYE
予選3回戦 ○[9−6] Jerbol Osajev(カザフスタン)
準 決 勝 ●[途中棄権、4:00=2-4] Alamdardehi Yaser Khalpour(イラン)

3位決定戦 ●[不戦敗] Jerbol Isajev(カザフスタン)


 【74kg級】長島和幸(早大OB=クリナップ)  3位=14選手出場

予選1回戦  BYE
予選2回戦 ○[フォール、1:56=6-0] Jeno Beczkay(ハンガリー)
予選3回戦 ○[5−1] Alexandru Burca(モルドバ)
準 決 勝 ●[3−4] Hadi Habibi(イラン)

3位決定戦 ○[3−2] Fahrettin Ozata(トルコ)
  
《経過》長島はパッシブを取られた2度の不利な状況をともにポイントにつなげ、銅メダル獲得した。
  第1ピリオドの1分30秒でパッシブを取られたものの、エスケープ・ポイントで1点を先制。オザタはすぐに片脚タックルを決めて同点。しかし、長島は股したから後ろへ回って、場外へ送り出し、場外逃避のコーションをあいてに与えて再リード。
  第2ピリオドにはオザタが攻勢で、長島は2度連続でパッシブを与えられ、クリンチへ。そのクリンチでは、長島がゾーンまで下がっあと首投げを仕掛け、オザタの脚が場外に出て長島が1点を獲得。3−2と追い上げられたものの、振り切った。

 
長島和幸の話「うれしいです。前回の大会はあまり良くなかったが、今回は前回のチャンピオンに勝って、良かった。 (下からの2点について)小幡(邦彦=アテネ五輪代表)さんのおかげで、下からの防御をいろいろ研究してきました。それが役に立ちました。(クリンチについて)まずいなと思ったが、首投げが決まりかけ、相手の足が出て良かった」




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