【特集】フリー五輪第2次予選第2ステージ見どころ



 フリースタイルのアテネ五輪第2次予選第2ステージは2月14〜15日、ブルガリアのソフィアで行われ、日本からは60kg級・井上謙二(自衛隊)、96kg級・小平清貴(警視庁)、120kg級・田中章仁(専大)の3選手が出場。最後のチャンスにかける。

 3階級に残っている強豪をさぐった。


 【60kg級】

 02年世界王者のアルメニア、同年世界2位にしてアジア王者のモンゴルが出場枠にもれている。第1ステージはアルメニアが8位、モンゴルは12位で、ともに世界ランカーと別の選手が出てきている。

 この2か国のほか、01年欧州王者のハンガリー(第1ステージ6位)、02年欧州4位のベラルーシ(同7位)、03年欧州3位のルーマニア(同14位)が過去上位入賞を果たしているが、圧倒的な強さはない。つけいるすきは十分にある。

 【96kg級】

 01年世界王者で02・03年欧州王者のロシア(第1ステージ8位)が出てくる。第1ステージに出た選手は負傷したので、別の選手が出てくるだろうが、正直なところ、ロシアとは別ブロックを引きたい。

 他の強豪となると、欧州では01年世界4位のハンガリー(同25位)、03年アフリカ王者のエジプト(同7位)くらい。

 日本は昨秋の世界選手権、2次予選第1ステージともあと一歩≠ノ迫っている。実力的には絶対に残る4枠に入っているはずである。

 【120kg級】

 強豪が順当に資格を獲得してくれた。01年の世界1〜5・7位、欧州1〜8位、アジア1・2位、02年の世界1〜8位、欧州1〜4・6〜8位、アジア1・2位、03年の欧州1〜3・5・6位、アジア1・3・4位が出ない。

 注意する国としては。01年世界6位のブルガリア(第1ステージ11位)、03年欧州4位のルーマニア(同8位)、02年アジア2位のインド(同6位)に絞られている。勝ち抜く可能性は十分。これらの選手と別ブロックなら、さらに可能性は広がる。



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