FILAがHP上でルール改正案を掲示



  国際レスリング連盟(FILA)は2月3日までに、公式ホームページ上で、アテネ五輪後に予定されているルール改正の一部の提案を掲示した(ここをクリック)。組み合わせ方法について、敗者復活戦を設けたダイレクト・イリミネーション方式を示している。

 1993年に1年間だけ採用された方式に似ており、試合はトーナメント的な方式で実施(純粋なトーナメントと違う点は、例えば出場が20選手だった場合、抽選番号の13−14、15−16、17−18、19−20で予備戦を行い、勝った4選手が1〜12番の選手とともに1回戦を戦う)。勝ち抜いた選手が決勝を争い、決勝に進んだ選手に負けた選手のみが敗者復活戦に進み、それを勝ち抜いた2選手が3位となる。4位はなく、5位以下の順位は勝ち点の合計で決まる。同点だった場合は、フォール数などで決まる。

 現行のレスリングの組み合わせ方式は、例えば同じ予選リーグに前年の1、2位が固まった場合、どちらかが上位へ進むことができない欠点が指摘されており、FILAはアテネ五輪後の2005年からの改正を予告していた。

 このほか、クリンチにやり方についても言及されており、現在の方式とはやや異なった方式が明示されている。フリースタイルとグレコローマンの区別化をはかるため、両スタイルのやり方が若干異なる。

 いずれもFILAの指定するテスト・トーナメントで実施され、各理事および各国の意見をアテネ五輪期間中に行われる総会にかけて、新ルールが決まるため、各国に関心を喚起している。

 なお、FILAの最新の「レスリング・ニュース」でラファエル・マルティニティー会長は、テニスのセット方式を例にたとえ、3本勝負(第1ピリオドの勝者と第2ピリオドの勝者が違った場合には、第3ピリオドに入る)といった提案などもしており、今夏の総会まで議論されそうだ。



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