明治乳業杯全日本選抜選手権 優勝者のコメント&熱戦写真


【グレコローマン84kg級決勝】

松本慎吾(一宮運輸)○[フォール、1:23=1-0]●太田充洋(日本文理大職)

《経過》開始1分、松本がパッシブからパーテールポジションの好機。
まずローリングで2点を取り、続いて必殺の俵返しへ。
見事に決まった5+1点。そのままフォール勝ち。



 ガッツポーズが最高に似合い、今回の大会のポスターにも使われたグレコローマンのエース、松本が豪快な俵返しを爆発させて五輪出場を決めた。「シドニーのときは最終予選で負けてしまったので、4年越しの思いがかない最高にうれしいです。決勝戦でも圧勝することができましたが、国内で圧倒的な力の差を見せられないようでは、海外では勝てないと思っています」と、最高に満足のいく大会だった。

 02年アジア大会で優勝し、世界トップクラスの実力はあった。しかしくじ運の悪さもあって五輪出場資格がなかなか取れず、周囲をはらはらさせたが、最後に99年世界チャンピオンを破っての資格獲得は、「いい経験。自分自身、さらに飛躍できると思います」と大きな自信となり、頼もしさや期待感を倍増させた感じ。

 「残された4カ月間。これまで以上に練習して、夢である金メダルをとります」と、きっぱりと金メダル獲得を目標に挙げた。(取材=宮崎俊哉、構成=樋口郁夫)




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