女子の元世界チャンピオンがプロレス参戦





 1990・91年の世界女子選手権65kg級のチャンピオン、現在、少年少女クラブ「AACCゴールドキッズ」で代表を務める成国晶子さん(旧姓飯島=38歳)が、11月13日に東京・新宿FACE(新宿・歌舞伎町)で行なわれる吉田万里子自主興行「息吹」でプロレス参戦することになった。優菜(ガッツワールド)と15分1本勝負で対戦する。

 これまでに、女子レスリングの経験者としては、プロレスへ進んだ永島千佳代選手(東京・安部学院高卒)、府川由美選手(横須賀ジュニア)、プロ格闘技へ進んだ辻結花選手、大門まい子選手(ともに中京女大)らがおり、全日本チャンピオンとしては福原邦子選手(京樽OG)が「スマックガール」のリングで闘ったことがあるが、世界チャンピオンがプロのリングへ参戦するのは日本初、おそらく世界初になるものと思われる。

 成国さんはプロレスラーを目指して女子レスリングに取り組み、一時期、ジャパン女子プロレスに練習生として籍をおいたが、レスリングの魅力に引かれてアマへ復帰。朝日住建日体クラブ時代の1990年と京樽時代の1991年に世界選手権で優勝。初期の女子レスリングを支えた。

 1996年の全日本女子選手権に10回連続出場を果たして選手活動を引退。翌97年に結婚し、一男一女をもうけたあと、02年にはジャパンクイーンズカップの63kg級に復帰出場
(写真右=伊調馨選手に敗れるも3位。赤が成国さん)。一方で、AACCゴールドキッズの代表として後進の育成に努め、2004年にはチームを団体戦(11人以上の部)2位へ躍進させた。

 打倒・吹田市民教室に燃えているほか、長女・琴音ちゃんもレスリングに取り組んでおり、02年のジャパンクイーンズカップ出場は、史上初の親子での出場だった。今後もプロレス活動をするかどうかは未定だが、女子プロレス界にも選手育成活動を広げる予定。

 また、成国さんの教え子で、ことしのジャパンクイーンズカップ・カデット49kg級優勝の渡辺菜穂(AACCゴールドキッズ)も椎名由香(NEO)と30分1本勝負で対戦する。

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