松永共広(ALSOK綜合警備保障)は5位…世界選手権第1日午後




 2005年世界選手権第1日は9月26日、ハンガリー・ブダペストのブダペスト・スポーツ・アリーナで男子フリースタイル3階級の決勝までが行なわれ、55kg級の松永共広(ALSOK綜合警備保障)は、3位決定戦でアテネ五輪12位のナランバータル・バヤラー(モンゴル)に敗れ、5位に終わった。

 松永は3回戦で韓国選手を破って準決勝へ進んだが、03年世界王者のディルショド・マンスロフ(ウズベキスタン)に惜敗し、3位決定戦へ回った。

 66kg級の池松和彦(K-POWERS)は3回戦でジアンドリー・ガルゾン(キューバ)にフォール負け。ガルゾンが準決勝で敗れたため、敗者復活戦へ回れなかった。

 60kg級の湯元健一(日体大)は、初戦で敗れたヤンドロ・キンタナ(キューバ)が決勝進出を果たしたことで敗者復活戦へ。同1回戦で03年世界6位、ことしのユニバーシアード2位のテフフィック・オダバシ(トルコ)を破ったが、同2回戦でオユンビレグ・プレブバータル(モンゴル)に敗れ、3位決定戦進出を逃して13位となった。

 各選手の成績は下記の通り。(撮影=矢吹建夫)


 ◎男子フリースタイル

 
【55kg級】松永共広(ALSOK綜合警備保障)   5位=30選手出場


3回戦 ○[2−0(3-2,3-1)] 梁栽熏(Jang Jae-Hoon=韓国)

 《試合経過》

 【1P】松永は片足タックルを仕掛けられ、必死にこらえてタックル返し。両者2点となって2−2へ。1分すぎ、再び片足タックルを決められ2−3とされたが、すぐにがぶりから振ってバックを取り3−3へ。そのままのスコアで終わり、ラストポイントによって松永がこのピリオドを取った、

 【2P】ローシングルで1点を先制した松永は、中盤、がぶりから振ってバックを取り2−0へ。相手のタックルをこらえたものの、その次のタックルで1点を取られたものの、すぐに取り返し、3−1とした。

準決勝 ●[0−2(0-1,0-1)] Dilshod Mansurov(ウズベキスタン)

 《試合経過》

 【1P】開始直後、タックルで片足を取られた松永は、場外へ出されてしまい1失点。この1点を追って必死に相手を崩すが、マンスロフはあと一歩のところでこらえ切り、そのままのスコアで終了した。

 【2P】第1ピリオドと同じで1点をめぐる攻防。中盤、松永がマンスロフを崩したが、これもあと一歩のところで逃げられる。終了間際、片足を取られた松永は残り5秒を必死にこらえ、ひざをつかないまま終了のブザーを聞いたはすだったが、レフェリーの判定は1点。ビデオを見ても1点となってしまい、確定したが、納得のいかないポイントだった。

3位決定戦 ●[0−2(TF3-5=1:10,0-2)] Naranbaatar Bayaraa(モンゴル)

 《試合経過》

 【1P】組み合ったあと、松永が場外際で腰投げ気味に相手を投げ3点を獲得。しかし、このあと、正面タックルを受け、持ち上げられてしまって5失点。ルールにより、テクニカルフォールでこのピリオドを落とした。

 【2P】中盤、松永がハイクラッチのタックルを受けてしまい、1点を先制された。1分30秒ごろ、松永がうまくタックルを決めたものの、相手をテークダウンをする前に自分の足が場外に飛び出てしまい、“勇み足”で痛恨の1失点。0−2で敗れた。


 【60kg級】湯元健一(日体大)    13位=32選手出場


敗者復活1回戦 ○[2−0(2-1,4-1)] Tevfik Odabashi(トルコ)

 《試合経過》

 【1P】なかなかポイントの取れない両者だったが、湯元はラスト15秒、タックルで勝負をかけ、倒してそのままニアフォールの体勢へ。逃げられたものの、2点を獲得。直後にバックを取られて1点を失ったものの、2−1でこのピリオドを取った。

 【2P】湯元は中盤、崩してタックルを決め1−0へ。もう1度タックルを仕掛け、豪快にマットへたたき落として3点を取ったものの、勢いがつきすぎて返され、バックを取られた。それでもスコアは4−1。残り40秒を慎重に闘い勝った。

敗者復活2回戦 ●[0−2(0-1,1-@Last)] Oyunbileg Purebaatar(モンゴル)

 《試合経過》

 【1P】一進一退の攻防。プレンバータルのタックルをこらえた湯元だったが、足を一歩場外に踏み出ししてまい1失点。これが決勝点となってしまった。

 【2P】1分すぎ、片足タックルで場外へ押し出し、1点を先制した湯元。しかしラスト20秒、タックルを受けてしまい1−1。このままのスコアで終了し、ラストポイントによってこのピリオドを落とした。


 【66kg級】池松和彦(K-POWERS)    11位=37選手出場

3回戦 ●[フォール2P1:23(0-4、F0-3=1:23)] Geandry Garzon(キューバ)

 《試合経過》

 【1P】池松がタックルで1点を取られ、続いて投げ技のような形でテークダウンされて3失点。中盤のタックルをこらえ、がぶってバックを取ったがタイムアップ。

 【2P】ガルゾンのタックルをこらえた池松だが、2度目のタックルにタックル返しを狙ったが失敗。ニアフォールの体勢でこらえたが、力尽きてフォール負け。




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