【特集】グレコローマン2選手は無念の銀メダル





 前日の男子フリースタイルに続いて2選手が決勝へ進んだ男子グレコローマン。しかし、50kg級の梶雅晴(兵庫・育英高)、100kg級の近田真基(兵庫・育英高)ともに敗れ、銀メダルに終わった。

 梶
(写真右の赤)はアレクセイ・ヤロマ(キルギスタン)に、第1、2ピリオドとも最初の1分間を0−0。しかし、いずれもコイントスで負けてグラウンドは防御でスタート。ともに相手のリフト攻撃を間一髪のところでこらえたが、1点ずつが入り、自らの攻撃は無得点。0−2、0−2で敗れてしまった。

 相手の技をぎりぎりのところでこらえた感があり、「1点ずつを取られたのはちょっと不満です」と話したものの、「攻撃できなかったから」と力の差を認め敗戦を受け入れた。「パワーが強かった。自分はまだまだです」と、世界の力を知った大会でもあった。

 ふだんの練習はフリースタイルが中心。将来はフリースタイルで世界へ出たいという。「技の反応をすばやくし、技を確実にかけられるようにしたい」と、この経験をもとに新たな飛躍を目指す。

 近田
(写真左の赤)はアリレザ・アクバミ(イラン)に第1,2ピリオドとも5点技を受けての完敗。「力があってどうしようもなかった」と言う。しかし「1勝できてよかった。この経験をもとに頑張りたい」と気を取り直した。

(取材・文=樋口郁夫、撮影=矢吹建夫)



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