磯川孝生(拓大)が銀メダル、2選手が銅メダル…アジア選手権第3日




 アジア選手権第3日は5月26日、中国・武漢で男子フリースタイルがスタート。84kg級の磯川孝生(拓大)が決勝へ進んだものの、Saeed Ebrahimi(イラン)に0−2で敗れ、銀メダルに終わった。

 55kg級の松永共広(ALSOK綜合警備保障)は準決勝で2003年世界チャンピオンのDilshod Mansurov(ウズベキスタン)に0−2で敗れたあと、3位決定戦でKim Jong Dae(韓国)にフォール勝ち。66kg級の池松和彦(K-POWERS)も、準決勝で韓国選手に敗れたが、3位決定戦でB.Buyanjav(モンゴル)を2−1で下し、ともに銅メダルを獲得した。

 120kg級の田中章仁(FEG)は1回戦、敗者復活戦(組み合わせの関係で3位決定戦)ともに敗れ5位に終わった。

 各選手の成績は下記の通り。


 ◎男子フリースタイル

 【55kg級】松永共広(ALSOK綜合警備保障)
  3位=14選手

予備戦 ○[2−0(4-0,1-0)] ANIL KUMAR(インド)

 《試合経過》
 【1P】インドのタックルを松永がカウンターで返し一気にニアフォールを奪って2+1点。もう1回タックルを決めて4−0とした。

 【2P】一進一退で進んだが、松永がラスト10秒にタックルでテークダウンを奪い、1−0として勝った。 

1回戦 ○[2−0(2-0=2:10,2-0)] ENKHTUR BADAMSAIKHAN(モンゴル)

 《試合経過》
 【1P】一進一退の攻防は2分間で0−0。コイントスで攻撃権を得た松永は、テークダウンを取って勝負を決めた(2−0)。

 【2P】松永が片足タックルからのテークダウンで1点を先制。ラスト20秒にも片足タックルで場外に出して1点を加えた(2−0)。

準決勝 ●[0−2(0-1,1-@last] DILSHOD MANSUROV(ウズベキスタン)

 《試合経過》
 【1P】一進一退のあと、ウズベキスタンが片足タックルで1点を取り、そのままスコアでピリオド終了。

 【2P】ラスト30秒、松永が低いタックルを決めて1点を取った。残り17秒。ウズベキスタンは片足タックルで攻め、松永がこらえてピリオドが終了。しかしビデオチェックの結果、松永がテークダウンを取られていると判断されて1−1へ。ラストポイントによってウズベキスタンの勝ちとなった。

3位決定戦 ○[フォール2P1:41(1-0,4-3=1:41)] KIM JONG DAE(韓国)

 《試合経過》
 【1P】松永が40秒くらいでタックルを決め、その後、激しい攻防があったが1−0のままピリオド終了。

 【2P】中盤、松永がタックルで1点を獲得。韓国は終盤にがぶり返しを決めて2点を取ったが、松永がうまい身のこなしで上になり、そのままフォールした。


 【66kg級】池松和彦(K−POWERS)   3位=13選手

予備戦 ○[フォール2P1:10(6-0=1:51,3-0=1:10)] Y.U.URMAT(キルギスタン)

 《試合経過》
 【1P】池松がタックルで1点を先制。もう1度タックルを決め、一気にニアフォールへ(3−0)。3度目のタックルを決め、足折りまたさきでニアフォールを奪って3点を加えた(6−0)。

 【2P】タックルを決めた池松は、足折りまたさきへ移り、そのままフォールした。

1回戦 ○[2−0(2-0,6-0=? )] KIM IN CHOL(北朝鮮)

 《試合経過》
 【1P】池松が胴タックルを決めて場外に出して1点を先制。相手のタックルをかわしてバックを取り2−0とした。

 【2P】タックルで3点を取った池松は、さらにタックルで攻め、相手の両足をホールドしてニアフォールを奪い、6−0とした。

準決勝 ●[フォール2P2:00(0-1=2:22,5-2=2:00)] BAEK JIN KUK(韓国)

 《試合経過》
 【1P】0−0で2分間を終了。コイントスで攻撃権を得た池松は、両足タックルに持ち変えようとした時に腕を切られてしまった。攻撃を続けた池松だが、投げ技を失敗してバックを許してしまった。

 【2P】タックルで場外へ出して1点を先制した池松は、中盤にタックルとアンクルホールドを許してしまい1−2と逆転された。タックルを取って2−2としたものの、タックルを受けてしまい、再びアンクルホールド。終了のホイッスルとほぼ同時にフォールを取られた。

3位決定戦 ○[2−1(0-3,4-1,3-1)] B.BUYANJAV(モンゴル)

 《試合結果》
 【1P】モンゴルはがぶって池松の足首を取り2点を獲得。池松は終盤に首投げを仕掛けたが、失敗し逆にポイントを取られた(0−3)。

 【2P】池松は外無双を失敗してバックを取られた(0−1)。しかしラスト20秒くらいでバックを取り1−1。ここでエビ固めを仕掛け2+1点を取った。韓国選手が返して池松が下になり、審判団がもめたが、池松のアクションとみなされたか、タイムアップで、4−1のまま。

 【3P】中盤、池松がタックルからニアフォールを奪って1+2点を獲得。ラスト20秒に1点を取られたものの、3−1で逃げ切った。


 【84kg級】磯川孝生(拓大)   2位=9選手

1回戦 ○[2−0(3-0,3-0)] ANUJ KUMAR(インド)

 《試合経過》
 【1P】磯川が一本背負いで3点を獲得。終盤バックを取られたが3−1で磯川が勝った。

 【2P】一進一退の攻防が続き、インドがしつこくタックルにきたところを磯川がタイミングよく一本背負いを決めた(3−0)。

準決勝 ○[2−0(2-1,3-0)] G.CHAGNAADORJ(モンゴル)

 《試合経過》
 【1P】中盤、激しい攻防のあとに磯川がテークダウンをとり、アンクルホールドで1点を加えた(2−0)。終了間際にタックルに入られたが、無理にこらえずに1点をやり、ピリオド終了(2−1)。

 【2P】両者ポイントが取れなかったが、ラスト20秒、磯川がタックルからテークダウンを奪い、ニアフォールも奪って3−0として、このピリオドを取った。

決 勝 ●[0−2(1-2,0-2)] SAEED EBRAHIMI(イラン)

 《試合経過》
 【1P】中盤、磯川が場外に押し出して1点を先制。しかしタックルを2度決められ、1−2と逆転を許した。

 【2P】イランがタックルを仕掛け、磯川はがぶり返しを狙ったが不発。2点を失い、0−2でピリオドを終えた。


 【120kg級】田中章仁(FEG)   5位=12選手

1回戦 ●[0−2(0-1,0-4)] ALI REZA REZAI(イラン)

 《試合経過》
 【1P】田中は相手のフェイントに対して体を崩されてバックを取られた(0−1)。その後、粘ったがポイントを取れなかった。

 【2P】イランは1点のタックルで小刻みにポイントを挙げた(4−0)。田中はグラウンドでの攻撃を許さないのが精一杯だった。

3位決定戦 ●[0−2(0-2,0-2)] LIANH LEI(中国=梁磊)

 《試合経過》
 【1P】身長が2mはありそうな相手の圧力に負け、田中が2度、場外へ出てしまった(0−2)。
 
 【2P】田中は投げとタックルを失敗して1点ずつ失い、0−2でピリオドを終えた。




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