坂本真喜子が中京女大から和光クラブへ移籍





 女子48kg級でワールドカップ、アジア選手権、世界選手権への出場を決めた坂本真喜子選手
(写真左)が3月31日付けで中京女大を退学。今後は埼玉・和光クラブの所属選手として、姉・日登美がきょう4月1日付けで入隊する自衛隊で練習し、今年秋に試験を受けて来春の自衛隊入隊を目指すことになった。

 坂本真喜子選手はことし2月のロシア遠征のあと、「姉と一緒に練習し、2人で北京オリンピックを目指したい」と希望。中京女大の栄和人監督(全日本女子チーム・ヘッドコーチ)は、中京女大付属高校へ入学させて4年間育ててきただけに無念の思いはあったものの、「本人の意思を尊重し、自衛隊に指導をお願いしたい」と送り出すことを決めた。「姉とのコンビで1+1が3にも4にもなってくれることを期待したい。自衛隊へ進んでも自分の教え子であることには変わりはない。これからも全日本合宿などでは指導することもあるし、世界チャンピオン、オリンピック・チャンピオンへ向けて指導を続けていきたい」とエールを送った。

 受け入れる側の和光クラブの藤川健治監督は「手塩にかけて育ててきた選手を快く送り出してくれ、栄監督に感謝したい。やりがいを感じるとともに、責任も感じる。まず今年の世界選手権優勝を目指す。北京五輪での金メダル獲得へ向けて最大限の努力をし、栄監督に恩返しをしたい」と話した。

 なお、中京女大付属高校は4月1日から男女共学となり、「至学館高校」と校名を変更した。


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