有望若手選手を集めてNTS中央研修会が行われる


      

     

※久木留毅コーチによるNTS中央研修会の説明 ⇒ クリック


 全国の有望高校選手を集めたNTS中央研修会が3月8日から12日まで、東京・北区の国立スポーツ科学センターで行われ、日本協会強化委員会の佐藤満フリースタイル・ヘッドコーチ(専大教)、久木留毅グレコローマン・コーチ(JISS)らが将来の日本代表候補選手を指導した。

 集まったのは、全国6ブロックから選出された高校1・2年生9選手、中央選抜(強化委員会が選抜)の高校3年(新大学生)8選手(人数の関係で84kg級まで)で、ほかに84kg級学生王者の松本真也(日大)ら大学の若手トップ選手も参加。午前7時から8時が走ることを中心としたトレーニング、午前9時から12時と午後3時30分から6時までがマットワーク、夜は講義(8日=オリンピック選手の心構え、9日=スポーツ栄養、10日=ウエイトトレーニング、11日=スポーツ心理)という1日4部制。佐藤コーチは「日程的には最高に厳しい合宿ですよ」と評した。

 合宿の初日には、日本協会の富山英明強化委員長(日大教)が、2日目には日本協会の高田裕司専務理事(山梨学院大教)が訪れ、選手を激励した。


 66kg級で高校三冠王を達成した宮原崇(秋田・秋田商高=明大進学)の話「日本でも最高レベルの人たちとスパーリングができ、いい経験になりました。オリンピック金メダリスト(佐藤満)の技術指導はためになります。所属へ持ち帰って反復し、自分のものにしたい。今の段階では大学選手に勝てませんが、少しでも早く追いつき、1年生の学生チャンピオンを目指したい。目標は同じ階級の学生王者であり秋田県の先輩でもある佐藤吏さん(早大)」

 
74kg級で高校三冠王を達成した大月葵斐(大分・日本文理大付高=早大進学)の話「大学生は力があり、技もうまい。けがでスパーリングはできなかったが、打ち込みだけで強さを感じました。佐藤満コーチから教えてもらった技は、やってみると難しいものばかり。でも佐藤コーチは簡単にやる。まず形から覚え、反復してスパーリング、そして試合で使えるようにしたい」

(60kg級で高校三冠王に輝き、高体連選出の日本協会年間MVPを受賞した大沢茂樹=茨城・霞ヶ浦高、山梨学院大進学=は、かぜのため欠席)




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