男子フリースタイルの全日本チームが欧州遠征に出発



 男子フリースタイルの全日本チームは2月13日、成田発のオーストリア航空でトルコへ向けて出発した。18〜20日にトルコ・サムスンで行われるヤシャトドク国際大会に出場し、そのあとブルガリアで合宿。3月5〜6日にブルガリア・ソフィアでダン・コロフ大会に出場する。帰国は3月8日。

 和久井始監督(自衛隊)は「勝ち負け以上に、新ルール下で日本選手がどんな戦い方をするべきかを学んできたい。今後の成長の糧(かて)となる遠征にしたい。選手は自分の持っている実力を試合でも練習でも出し切ってほしい。そうでなければ、何がダメかが分からない」と遠征の目的を話す。和田貴広コーチ(日本協会専任コーチ)は「2つともレベルの高い大会。新ルール下でどういった戦い方をするべきかの指針を探してきたい。五輪代表選手と若手が混在しているが、これだけ極端にルールが変わると、自分の特徴を生かすことが難しく、どう戦っていいか分からないと思う。五輪代表選手もゼロに戻ってチャレンジャーとして挑んでもらいたい」と選手に注文した。

 チームのリーダーの1人である2003年世界選手権銅メダリストの66kg級の池松和彦(日体大助手)は、大学院の試験のため、ヤシャドク国際大会に出場して帰国する。「もったいないけど仕方ない。世界の新ルールを経験したい。1大会のみの出場なので、その分、集中して学んできたい」と、決意を新たに機上の人となった。




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