女子選抜チームがロシア・クラスノヤルスクから帰国


   


 ロシアのクラスノヤルスクで行われたヤリギン国際に参加した女子の選抜チームが2月1日、フライトが6時間遅れながらも無事帰国した。

 4戦全勝で金メダルを取った51kg級の坂本日登美(和光ク)は、2試合目にあごに裂傷を負い、救急車で病院に運ばれて縫う大けがを負ったが、その後の2試合にも出場し、勝って優勝という内容。直後の試合は48kg級の2002年の世界チャンピオンのブリジット・ワグナー(ドイツ)だった。

 しかし51kg級で世界一返り咲きを狙う坂本にとって、1階級下の元世界チャンピオンを破ることなど当然のこと。「(勝ったことは)別にどうということもありません」と話し、「フランス戦(けがをした試合)で1ピリオドを取られ、世界のレベルが上がっていることを実感しました。必死に練習しなければ世界チャンピオンには戻れないと思いました」と気を引き締めた。

 妹の48kg級の坂本真喜子(中京女大)も昨年の欧州ジュニア・チャンピオンを破っての優勝だった。第2ピリオドを取られたこともあり、「強かったですね。もっと練習しなければ」と手放しで喜ぶわけにはいかずに課題は残ったが、姉との“タッグチーム”は心強い限り。「2人で世界選手権へ出て、2人で優勝したい」と、2003年の伊調姉妹に続く姉妹世界一へ向け、練習場所は違うとはいえ二人三脚で世界一を目指す予定だ。


 坂本日登美の話「1回戦は2001年世界選手権決勝で戦ったアメリカの選手。緊張しましたが、勝つことができてよかった。新ルールが採用されると分かってから練習していたので、焦ることはありませんでした。3月のジャパンクイーンズカップで必ず優勝し、真喜子と一緒に世界選手権で出場したい。(ライバルと予想される)伊調千春選手には大学に進んでから1度も負けていません。いい試合で勝ちたいです。目標はもちろん優勝です」

 
坂本真喜子の話「2年前は3位でした。ことしは姉と一緒に優勝できてよかったです。新ルールには外国選手もけっこう対応していました。優勝したとはいえ、気を引き締めなければなりません。姉と2人で世界選手権へ出て、姉妹優勝したい。姉と一緒の遠征は心強いです」




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