全日本男子チームの2005年初合宿がスタート


        


 昨年12月の天皇杯全日本選手権1、2位選手による男子の全日本合宿が1月23日、東京・国立スポーツ科学センター(JISS)でスタート。1位選手の体力測定が行われた(一部の選手は大学の試験のため欠席)。

 体力測定で、平均してすばらしい数値を出したのがグレコローマン84kg級の松本慎吾選手(一宮運輸)。体脂肪率(4.3%)、背筋力(221kg)は、ともにわずかの差で2位だったが、重量級選手には厳しいと思われる約7メートルのロープ昇りを、多くの選手が15〜20秒というところを1回目が12.22秒、2回目が14.84秒で往復。レスリング選手に重要な力となる引く力がずば抜けていることが証明された。

 どの選手も全日本選手権のあとの年末年始は練習をダウンさせていたようで、ロープ昇りや腹筋運動などで息が上がり、筋肉痛を訴える選手も。コーチから「次の測定で数値が落ちていたら、即帰ってもらう!」というゲキもとび、厳しい2005年ファイティング・ロードの幕開けとなった。

 体力測定は、選手が日ごろの所属での練習に必死に取り組むための刺激として、約3か月に1度実施する予定。担当の久木留毅コーチは「所属で力を抜いた練習を続けていれば、数値に表れる」と、その効用を話す。女子にも実施する予定だという。

 測定は24日以降も行われ、合宿は30日まで続けられる。




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