竹内勝信(国士大)が特別金メダル…民族レスリング・フェスティバル【2006年11月8日】





 第1回世界ビーチ選手権が行われた翌日の11月5日、トルコ・アンタルヤで民族レスリングのフェスティバル大会が行われ、地元トルコのオイル・レスリングのほか、ニジェール(アフリカ中西部の国)やインドが自国に伝わる伝統レスリングを披露した。

 オイル・レスリングには、米国の世界ビーチ選手権出場選手などのほか、日本から同選手権に出場した沼尻健、竹内勝信(ともに国士大)にも、福田富昭・日本協会会長から“出場命令”が出て急きょ参加。階級分けはないものの、ともに体重差20kgぐらいの相手と闘い、竹内が大健闘。個性的なキャラクターもあって大人気となり、観戦に来ていたトルコ副大統領兼スポーツ大臣から記念撮影を要望され、国際レスリング連盟(FILA)のラファエル・マルティニティ会長から特別の金メダルとトロフィーが贈られた。

 FILAには、世界の「レスリング」と呼べる組み技格闘技を統括しようとする委員会があり、今回は、FILA管轄のサンボとビーチレスリングの世界選手権とともに民族レスリングのフェスティバルとして行われた。マルティニティー会長は「来年も当地でサンボとビーレスリングの世界選手権、そして民族レスリングの祭典を行いたい。民族レスリングはもっと大規模にしたい」と、USAレスリング協会のゲリー・アボット氏に語り、「世界レスリング・ゲームズ」(World Wrestling Games)として発展させていきたい意向とのこと。ただし、11月では寒かったのか、「来年は9月の第2週に行いたい」という。

 この流れに乗り、日本の福田会長が提唱しているパンクラチオン・スタイルの大会も組み込まれる可能性が出てきた。

(取材・撮影=保高幸子、参考=USAレスリング協会ホームページ)



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