女子の世界選手権代表チームが直前合宿を開始【2006年9月22日】






 世界選手権(9月25日〜10月1日、中国・広州)の女子日本代表チームが9月21日、東京・国立スポーツ科学センターで直前合宿をスタート。報道陣に練習を公開した。

 チームの栄和人監督(中京女大職)は「全階級でメダル獲得を目指し、金メダルは最低で6個取る」ときっぱり。「ここ数年間、常に最高の成績を求めてきた。これ以上の成績はない、という結果を出したい」と力をこめ、国際大会100連勝を目指す55kg級の吉田沙保里(ALSOK綜合警備保障)は「外国選手から研究されているけど、その上をいく力を出し、今年も優勝したい」と気合を入れた。

 25日まで合宿を続け、26日に広州へ向かう。


直前合宿に突入した女子チーム。全階級メダル獲得を目指す。 綜合警備保障の河野芳久教育・訓練部長が来訪し、所属選手を激励。 記者に混じって取材を真似する吉田沙保里選手。茶目っ気たっぷり!

 48kg級・伊調千春(ALSOK綜合警備保障)「8月中旬に味噌汁右太ももの上へこぼし、薬の影響が内臓にも出て、調子はよくなかったんです。なかなか直らないイライラもあって、気持ちはブルーでした。1週間くらい前の鍼治療が効いて、やっとよくなってきました。出るからには優勝を目指します。勝ち負けを気にするとガチガチになってしまうので、思い切って自分のレスリングをやりたい」

 
51kg級・坂本日登美(自衛隊)「合宿に入って、気持ちが高まってきましった。51kg級では最後の試合になるので悔いなく闘いたい。大技を狙うと空回りしてしまうので、1ポイントずつと取っていくレスリングをやちたい」

 
55kg級・吉田沙保里(ALSOK綜合警備保障)「けがもなく万全の状態です。去年までと同じような顔ぶれの選手が出てくるので、お互いにやりづらいと思いますが、練習してきたことを試合で出したい。無失点で勝つとかいうより、勝つことを意識して試合をやりたい」

 
59kg級・正田絢子(ジャパンビバレッジ)「以前の右肩手術の影響もあって、夏は左肩が調子悪かった。でも、けがとかは言っていられない。去年優勝して追われる立場になりましたが、守るのではなく、攻めの気持ちを忘れず、59kg級での最後の試合を締めくくりたい」

 
63kg級・伊調馨(中京女大)「3月の右肩負傷の影響が出てしまい、あまり調子はよくない。スパーリングや追い込む練習の量は例年より下です。でも、今まで勝ってきた経験があります。今不調でも、試合までには絶対に仕上げたい。姉と2人で北京オリンピックで金メダルを取るためにも、今年は2人でがんばります」

 
67kg級・坂本襟(ワァークスジャパン)「骨折した場所は、異常なしという診断をもらっていますが、メスを入れたひざがまだ痛む感じはします。でも、1日ごとによくなっている感じはあります。攻める気持ちも、ポイントを取るという気持ちもあります。試合に出たくて、勝ちたくて、ここまできました」

 
72kg級・浜口京子(ジャパンビバレッジ)「去年より調子よくここまできました。5月のワールドカップでアクフォ(カナダ)に負けた悔しさを発奮材料として練習してきた成果だと思います。(ジャパンビバレッジの)赤石光生コーチは、気合とユーモアをおりまぜた指導をしてくれ、めりはりのある練習ができました。紹興酒が好きなんですが、本場の中国で、お祝いの紹興酒を飲みたいと思います」



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