【特集】実りある1年7か月ぶりのリベンジ戦…59kg級・山本聖子【2006年5月20日】






 59kg級に出場した山本聖子(ジャパンビバレッジ)が、昨年の世界3位であり全米チャンピオンのサリー・ロバーツを破り、04年10月のワールドカップで負けて以来、1年7か月ぶりのリベンジに成功した。

 第1ピリオドは2−0から首投げを受けてしまい2−3へ。タックルで3−3へ追いついたものの、ビッグポイントの差で負けとなる苦しいスタート。「同点の時にはまずビッグポイントというルールを忘れていて、ラストポイントを取った自分の勝ちだと思った」そうだが、「ここで負けるわけにはいかない」と気持ちを取り直し、そのあとは「気持ちで乗り切った」と言う。

 第2、3ピリオドはかなり安心して見ていられる内容だったが、結果としてみれば、日本が勝った6勝のうち5試合は失ポイント0での勝利で、山本だけがポイントとピリオドを奪われ、唯一“接戦”といえる試合だった。しかし「こうした競った試合ができたのは貴重な経験。プレーオフへ向けていい試合ができた」と、6月4日に予定されている正田絢子(ジャパンビバレッジ)との世界選手権代表決定プレーオフへ向けてのステップとなることを強調した。身のある“リベンジ戦”だったようだ。


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