女子選抜チームがスウェーデンから帰国【2006年3月10日】




   

 スウェーデン・クリッパンに遠征していた女子の若手選抜チームが3月10日、帰国した。カデットで3選手が優勝し、2位も3選手という内容に、松岡徹監督(静岡・沼津西高教)は「自分の力を出し切れなくとも勝てる。日本選手は本当に実力がある。パワーは外国選手に劣っていても、技は日本選手の方が上。カデット世代では間違いなく世界のトップ」と振り返った。

 シニアでは67kg級の鈴木博恵(京都・立命館宇治高)の銅メダル1個に終わり、高校生では他国がトップ選手を派遣する中で勝ち抜くことは難しい現実に直面したが、松岡監督は「(鈴木は)守って勝つレスリングに徹せさせれば、優勝できたと思う。それでは将来につながらないので、守って勝つレスリングはさせなかった。3位に終わったが、将来にちながると思う」と評した。

 吉村祥子コーチ(エステティックTBC)は「MVPを受賞する選手(カデット49kg級・西のどか)がいたりして、いい遠征ができた。大会のあとの世界合宿で私も他国選手スパーリングしたけど、日本選手の方が絶対に強い。外国選手の手足の長さにまどわされている面があったものの、実力は世界一。今回の経験を将来に生かしてほしい」と話した。

 シニアで唯一メダルを取った鈴木は「1、2回戦は体がよく動いた。3回戦の米国戦は、第1ピリオドを取られたけど、第2ピリオドを取り返したことで気がゆるんでしまった。優勝を狙っていたので悔しい」と振り返る。それでも、6月にアゼルバイジャンで行われるゴールデン・グランプリ決勝大会の出場資格を獲得し、「出てみたい」と気合を入れた。

 その前に、今月28日にジャパンビバレッジクイーンズカップがある。「(全日本チャンピオンの)坂本襟さんからは、ライバルとも思われていないと思うけど、勝つつもりで頑張る。世界選手権に出たい」と、18日後の闘いに燃えていた。



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