グレコローマンのグラウンド攻防のルールが微修正…FILAが公示【2006年2月5日】





 国際レスリング連盟(FILA)は2月4日、オフィシャル・ホームページ上でグレコローマンのグラウンド攻防のスタイルのルール変更を公示した。すぐに実施されるという。

 昨年11月にローマで行われたコーチ&レフェリーのクリニックのあと、センターサークル上に長方形のラインを設けてグラウンドの攻防をスタートするルールが採用されていたが、新ルールはこれが廃止され、センターサークルの中央に幅8cmの直線ラインが設けられることになった。

 防御の選手はこのラインから均等の位置に手足を置き(すなわち体の中央がラインの真上にくるように。HP上の説明図では両手の間、両足の間が、それぞれ30cmとされている)、攻撃側は従来のルールと違って相手の腹の下に片足、または両足を入れてスタートすることができるが、このラインを越えてはならない、とされた。

 昨年11月以降に実施されたルールでは、攻撃側の選手が長方形のラインの中、すなわち相手の腹の下にどちらの足も入れてはならないとされていた。このスタイルだと技が仕掛けずらいと判断されてのルール改正のもよう。12月にスウェーデンで行なわれた「ハパランダ国際大会」では、長方形ではなく台形にしたテスト・ルールが行われたが、最終的に前記のルールに落ち着いた。

 ※国際レスリング連盟(FILA)公示の文書(pdfファイル=英語) ⇒ クリック



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